G大阪がJ2磐田に期限付き移籍中の元日本代表MF遠藤保仁(40)に、契約延長をオファーすることが13日、分かった。遠藤はG大阪との契約が今季終了時で満了となるが、クラブは磐田で存在感を示している遠藤の力を評価し、来季契約を提示する方針を決定。今後は来季のG大阪復帰や、契約を延長した上で他クラブへの期限付き移籍する可能性も含め、交渉を進めていく。

 磐田であらためてその力を証明している遠藤が、41歳となるプロ24年目の来季も現役を続行する資格をつかんだ。G大阪はレンタル先の磐田で存在感を示す遠藤を、来季も戦力として評価。今後は正式なオファーを提示し、契約延長へ向けて金額面などを含めた交渉をスタートさせる。

 遠藤は今季在籍20年目となるG大阪でJ1最多出場記録を更新し、通算641試合まで伸ばした。しかし、途中出場が増えたことで、シーズン途中に新たなチャレンジを選択。磐田では司令塔としてレギュラーをつかみ、10月25日の群馬戦では直接FKで23年連続ゴールもマークした。加入前は7勝9分け8敗と苦しんでいた磐田ですぐにパスワークの中心となり、加入後は4勝4分け1敗と立て直している。

 G大阪は今季ここまで2位と好調で、来季は4年ぶりACL出場の可能性も高まっている。クラブは遠藤の豊富な経験がACLでもチームの力になるとみている。一方で今季終了時にG大阪との契約が切れるため、G大阪以外にも他クラブからオファーがあれば、自らの意思で移籍先を決断できる状況だ。

 G大阪は将来引退する際、遠藤にはG大阪の選手としてユニホームを脱いでほしい、という意向を強く持っている。もし、遠藤が他クラブでのプレーを望んだ場合、G大阪と契約を延長して再び期限付き移籍、という可能性もある。磐田への移籍会見で、遠藤は「これだけ長くお世話になったクラブですし、ここ以上のクラブはないとは思う。G大阪に戻ってきたいという気持ちは強くあります」と語っていた。Jリーグを代表するレジェンドが、どんな決断を下すのか注目が集まる。

 ◆遠藤 保仁(えんどう・やすひと)1980年1月28日、鹿児島県生まれ。40歳。鹿児島実高を経て98年に横浜フリューゲルス入団。京都を経て2001年からG大阪。今季10月に磐田に期限付き移籍。G大阪では05年リーグ初優勝、08年ACL初優勝、14年3冠など数々のタイトル獲得に貢献。日本代表として3度のW杯に出場し、国際Aマッチ出場152試合は歴代最多。178センチ、75キロ。家族は妻と4子。愛称はヤット。

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11/14(土) 4:00
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