前向きな“ブスキャラ”の原点

 お笑いコンビ『たんぽぽ』のボケ担当、川村エミコは、自身の恋愛観についてこう語り始めた。自身の半生を綴ったエッセイを、くしくも40歳という節目で執筆した彼女。

「心の中の“記憶の泉”を、温泉の源泉を見つけるようにコツリコツリと叩いて、そこから噴き出した記憶と感情を書いた感じ」

 という作業で再確認した、川村エミコという“自分”を振り返ってもらいました。彼女の恋愛で注目を浴びたのがアダルトグッズ『TENGA』の社長との恋。彼との恋でも、結婚を意識していた?

「何なんでしょう……。本当に大事なことを言えないというのがあるのかも。暗くて静かでネガティブに見えるかもしれない私ですが、気持ちがそこまで相手に入り込んでいなかったり、恋愛関係ではない男性に対しては意外とポジティブに、ストレートな言葉をぶつけられるんですけど」

 あと、嫌われたくない願望がすごく強いです。これはいじめられていた後遺症かもしれません」

 川村は小学校、中学校とかなりひどいいじめにあっていた。学校に行くと毎日、上履きと下履きが自分の下駄箱に入っていない。あるときは上履きの中に、木工用ボンドがたっぷりと流し込まれていたり……。

「それは小学校1年生のときでしたね。中学校のときは、机の横にかけていた巾着袋に“バカ”“死ね”と書かれた紙がいっぱいに入れられていたり。

あと自分はドMなんでしょうね(笑)。演劇やお笑いといった、ひたすら答えのないことに対して自分を追い込んでいくことに快感を感じますから。だから今まで続けられたのかなと思います」
 ★記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae275c1c2545a27109ba5a9daebd3d9ff7c1cc1f