子どもの頃、透き通っていたり、キラキラ光る文房具やおもちゃに心をひかれた記憶はないでしょうか。意味もなくそうしたモノを集め、誰かに自慢したくなったことを覚えています。そんな私にとって、1987年9月25日に発売されたファミコン版『沙羅曼蛇』のテレビCMは衝撃でした。なんと、ファミコンのカセットが青く透けていたのですから……そのコナミ発の傑作STGの発売から、明日でちょうど33年目を迎えます。

当時ファミコンのカセットと言えば黒がベースで、黄色や水色など色のついたものもありましたが、基本的にはただのプラスチックでした。しかし、『沙羅曼蛇』のカセットは中身が透けて見える「スケルトンカセット」。中の基盤までしっかりと確認できたのです。

 昨今のゲーミングパソコンのように光ったりすることはないですが(ごく一部が光るカセットはありましたね)、これまでのカセットとは明らかに違うインパクトと存在感がありました。後にも先にも、ファミコンのスケルトンカセットは『沙羅曼蛇』ただ1本だけで、それだけに印象に残っている人も多いことでしょう。

■沙羅曼蛇? ライフフォース? 良いとこどりのファミコン版
 もともとアーケードゲームで好評を博していたシューティング『沙羅曼蛇』(1986年稼働)。『グラディウス』シリーズの2作目という位置づけではありましたがパワーアップシステムなどは、前作の『グラディウス』と異なる部分がありました。

 そしてファミコンに登場した『沙羅曼蛇』では、そのアーケード版と『沙羅曼蛇』の海外版である『ライフフォース』の要素がミックス。さらにオリジナル要素まで加わった意欲的な作品だったのです。

『沙羅曼蛇』の大きな特長が、横スクロールと縦スクロールのステージが交互に切り替わる独特の面構成。1つのゲームで2タイプのシューティングステージが楽しめるのは、ファミコンでは本作のほかに『もえろツインビー シナモン博士を救え!』(コナミ)や『ヘクター'87』(ハドソン)などがありますが、かなり珍しい部類だったと思います。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/81235e01df25a036c2e70ed19618dc605af06622
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