0001少考さん ★
2020/09/02(水) 07:09:14.91ID:CAP_USER9https://news.yahoo.co.jp/articles/3d3ddaf4a6108289b222009894e6744cd23fa03e
9/2(水) 6:10配信
炎天下で暑さを実感とともに伝える「猛暑中継」が8月、テレビでよく見られました。熱中症への注意を促すためではありますが、リポーター自身がもうろうとしている場合もあり、危険に思えます。また、9月は台風上陸が多い時季ですが、最近は減ってきたものの、テレビでは台風接近時の「台風中継」も定番です。危険な状況にリポーターや記者を置いて伝える、猛暑中継、台風中継は本当に必要なのでしょうか。報道番組の制作にも詳しい広報コンサルタントの山口明雄さんに聞きました。
猛暑の「臨場感」を伝える
Q.テレビ局はなぜ、猛暑中継をするのでしょうか。
山口さん「『臨場感』を伝えるためだと思います。ギラギラした太陽の下に身を置いたリポーターの生々しいコメント、噴き出す汗、手にした温度計が示す高い温度などの映像やコメントを通して、テレビ局は猛暑の臨場感を伝えようとしているのです。
しかしなぜ、臨場感を伝えることがそれほど重要なのでしょうか。一つ考えられる理由として、テレビに近年、『衝撃映像』があふれていることがあります。デジタルカメラとSNSの発展で、今や『誰でも記者になれる』時代です。例えば、レバノンの大爆発の瞬間は一瞬にして破壊される街並み、吹き飛ぶ窓ガラスなどの映像が現場に居合わせたかのような恐怖を私たちに感じさせました。
アパートのベランダから撮影した押し寄せる津波、車載カメラが捉えた事故の瞬間など、臨場感あふれる映像が数えきれないほど放送されています。これらの衝撃的な映像の大部分は一般の人たちが撮影したものです。
『テレビで何かを伝えるには臨場感が必要だ』とテレビ局は考え、さらに『一般人のリポート』の後塵(こうじん)を拝するような中継があっては恥をかく、と思っているのではないでしょうか」
Q.では、屋外での台風中継はなぜでしょうか。
山口さん「猛暑中継と同じ考え方です。台風のすさまじさは、現場で体感している人が強い風に体をかがめ、『風で息が詰まります』などと臨場感あふれるリポートをすることで視聴者に伝わるとテレビ局は考えているのだと思います。実際、台風中継は昔から、暴風雨の中で体を張って伝える手法が定番でした」
Q.台風中継に関しては、昔よりも危険な場所、時間帯を避けるようになってきた印象があります。きっかけなどがあったのでしょうか。
山口さん「確かに、近年は『安全な建物の中からお伝えしています』という中継が増えてきたと思います。特別なきっかけがあったというよりは、台風の危険度に対する認識が年ごとに高まってきたからだと思います。
台風は強風だけでなく、高潮、豪雨、洪水などさまざまな危険を伴います。1994年には、高波が押し寄せる関西空港の岸壁からTBSが中継を行い、危険な中継をやめるよう気象庁がTBSに要請したことがありました。
また、リポーターが嵐の中に立って、『外出は控えるように』と注意するのは矛盾しているとの反省が出てきたのかもしれません。近年は視聴者の意識にも変化が生まれており、『体を張ってまで台風の中継はやるべきではない』などの声がネットで見受けられます」
(略)
Q.猛暑中継や台風中継は必要でしょうか。
山口さん「必要だと思います。体感を伴う中継は視聴者の注意を喚起します。現場からの報道でないとニュースとしての現実感が乏しくなります。しかし、現場中継は『安全あっての物種(ものだね)』です。事故が発生すれば、中継そのものやテレビ局が国民の批判に晒(さら)されます。
フジテレビ系の情報番組『直撃LIVEグッディ!』の安藤優子キャスターが8月、SNSなどで強い批判を浴びました。猛暑の中継にあたっていたリポーターが体調不良を訴え、言葉がうまく出なくなったのに、中継を続けるよう指示したからです。体感を伴う中継は必要だと思いますが、安全を確保しながらというのが条件でしょう」
(略)
※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。