元プロ野球選手の清原和博氏(52)が、28日放送の日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」(後9・00)に出演。実体験をもとに薬物の怖さを語った。

 先月15日に覚醒剤取締法違反などの罪での執行猶予が明けてから、初めてゴールデンタイムのテレビに登場。野球界のスーパースターがなぜ薬物にはまってしまったのか。番組では薬物に手を出して依存症となり、逮捕、保釈からその後の生活までを本人のインタビューとVTRで再現した。

 常にプレッシャーと緊張の中で戦ってきた清原氏。「番長」と呼ばれ、誰にも弱音を吐けず、闘い続けてきた日々。その分、大歓声を浴びる喜びも大きかった。

 2008年、41歳で現役引退。野球に人生を懸けてきた清原氏は、心にぽっかりと穴が空く。喪失感を埋めるために夜の繁華街へ繰り出すように。漠然とした不安を酒で吹き飛ばしていた。

 ある日、店で知り合った男から“これやってみます?”と覚醒剤を渡された清原氏。新たな目標を持てない自分自身が嫌で、そんな自分から逃れるために、たった一度のつもりだった。だが、嫌なことがあればもう1回だけ、これが最後…と毎回思いながら薬におぼれていく。薬物が何よりも優先するものになってしまった。

 清原氏は「もちろん後悔しています。何事にも負けたことはなかった。初めて敗北を心底認めたのは薬です。それぐらい恐ろしいものです」と話した。

スポニチ

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