奥田民生「あんなに“カニ”を推す人はいない」井上陽水の“変わり者”ぶりを語る
7/3(金) 20:50 TOKYO FM+
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecbddc845357b9f6310ba05908531d15bd721c89
上から、奥田民生さん、高須光聖
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放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。6月28日(日)の放送では、先週に続いてミュージシャン・奥田民生さんが登場しました。

◆井上陽水の魅力

高須:民生君は、いろんなミュージシャンやアーティストに出会ってきていますよね。そのなかで、この人“変わっているな”とか“不思議なオーラがあるな”とか思った人って誰ですか?

奥田:身近なところで言うと、やっぱり井上陽水さんですね。

高須:やっぱりそうやんね(笑)。発想力というか、物を見る視点が人と違うもんね。

奥田:そうですね。だから、(井上さんから)歌詞の作り方を学んだんですよ。2人で同じ景色を観ていても、“まったく違うことを考えているな”ってことを思うんですよね。

高須:何を食べたらああなれるんでしょうかね。

奥田:カニを食っていますね。

高須:(笑)。

奥田:隙あらば、カニを食おうとしています。

高須:主食はカニの人なんだ。

奥田:(笑)。ことあるごとにカニの話をしようとしてくるんですよね。「たまにはカニでも……」って言うから、「ホント、カニの話しかしませんよね」ってやりとりをするんですよ。

高須:じゃあ、結構うまいカニを食べてきているんじゃない?

奥田:陽水さんって、かなりの数のツアーをやっているじゃないですか。あれって、絶対カニが食べたいからですよ。あんなにカニを推す人っていないですよ。

高須:それがあの人の魅力なんだろうね。面白いね。

奥田:俺らの世代は小物揃いな気がしますよね。

高須:それ、トータス松本も言っていた。

奥田:あまり、1人だけで前に出たがらないんですよね。

高須:そうだね。でもそれって、民生君のカラーでもあると思うよ。この世代のミュージシャンのスタイルというものを自然にまとってしまうというか。

奥田:そうなんですかね。俺はそういう時代だったのかなって思いますよ。前の世代の人とは“違うことをしないといけない”って気持ちはあるだろうから。昔はカッコいいと言われたものを、ちょっと否定する感じを出さないといけなかったのだと思います。


◆「追い詰められたらなんでもやれる」

奥田:カーリングシトーンズはね、最初、サッとやってサッと去るバンドっていうムードがあったんですよ。だけど、新型コロナウイルスの影響でわけがわからなくなっちゃいました。

高須:たしかにね(笑)。終わりどころがなくなっちゃったよね。

奥田:そうなのよ。なんなら、今1番仕事をしているのはカーリングシトーンズになっちゃっているんですよ(笑)。みんな、自分のことができない状態になっているからね。カーリングシトーンズのメンバーに「テレワークで集まるよ」って声をかけると、わりと集まるんですよ。

高須:なるほどね。

(中略)