0001少考さん ★
2020/06/05(金) 10:34:37.89ID:vzDwFUjQ9https://news.yahoo.co.jp/articles/4dadfd4cd6a96ed733f77f57b888ba49cd6a28cc
6/5(金) 6:30配信
嫁姑問題やご近所トラブル、ドロ沼不倫など、女性の欲望をむき出しに描いてきたレディースコミックが、今再び高く支持を集めている。中でも読み応えのあるストーリー展開と流麗な絵柄、そしてときに盛り込まれる過激な性描写で、トップを走り続けるのが“レディコミの女帝”こと井出智香恵先生。自身の壮絶なDV体験を経て、漫画を通して女性読者に寄り添い続ける井出先生に、レディコミ作家としての矜持と使命感を語ってもらった。
◆こっそり読むレディコミは「ウェブとの相性抜群」
──レディコミ界の黎明期から活躍され、作品数も数えきれないほど描かれていますね。
【井出さん】80年代にレディコミの大ブームが来て、そのときは1ヵ月400ページも描いていました。普通の作家の1年分で、アシスタントも10人いましたから。現役女性漫画家としては世界一といってもいいかも…。まあ、だからと言って世界的に有名でもないし金持ちでもありません。レディコミは単行本化がほとんどされないから、雑誌で読むしかないんですよね。日本の特殊なジャンルだからこそ、隠れ読者が多くて支持されていたんだと思います。
──今なおご健筆です。失礼ですが、先生は御年…。
【井出さん】72歳になりました。でも頭は冴えわたってるし、創作意欲もぜんぜん衰えていません。しかもね、ウェブ漫画の時代になって私の漫画のファンがすごく増えてるみたいなの。レディコミってね、基本的にこっそり隠れて読むものなんです。だってお姑さんのいる家に『実録!嫁姑バトル』なんて置いとけないでしょ(笑)。旦那さんの前で『ドロドロ不倫モノ』なんて読めない。
私の漫画はエロ描写が激しいものも多いですしね。読んでスッキリ、読んだあとはキレイさっぱり澄まし顔していられるウェブ漫画は、レディコミととても相性がいいんだと思いますよ。まあ、雑誌と比べると原稿料は安いけど、年金の足しにはなるかしらね(笑)。
◆「生活するため」、少女漫画からレディコミに転身
(略)
◆「今でも夢に見ることがある」、元旦那の壮絶なDV体験
──先生はかつて元夫の方から激しいDVを受けていたそうですね。
【井出さん】どうしようもない男でね。心の病気で、季節の変わり目は特にひどかった。私は言葉では何を言われても平気な顔をしてるので、手が出るんです。
理由は何でもいいんですよ。たとえば髪を切ったら『俺に黙ってなんで切るんだ』と食卓を引っくり返すんです。そして廊下の隅に追いやられて殴られ続ける。床に顔を押し付けられてね、脂汗がじっとり滲んだ顔が埃まみれになって…。今でも夢に見ることがあります。
(略)
◆依頼が途切れないDVもの、「空想で描いても読者は満足しない」
──昨今は自粛のストレスからくるDVが社会問題化しています。先生も壮絶な体験をもとにした「DVもの」を数多く描かれています。
【井出さん】DVをテーマにした漫画の依頼はずっと途切れないですね。先ほどレディコミのブームが去った頃の話をしたけど、原因の1つは量産されすぎたことによる質の低下もあったと思います。こう言っちゃ悪いけど、稚拙な漫画家も次々デビューしていきましたからね。またそういう漫画家は想像だけで物語を描くんです。だけど実録系においては空想で描いたものでは読者は満足しないんですよ。
私は漫画としてはファンタジーも描きますけど、人生相談をしていたこともありますし、また読者が投稿してくれた実体験を元にしたした本を出したこともあるので、ネタには事欠きませんでした。事実は小説よりも奇なりじゃないけど、空想では追いつけない、想像を絶する体験をされてる方って本当にたくさんいるんですよ。
──ご自身も経験者として、DVを描くときにこだわってることはありますか?
【井出さん】私が決めているのは、必ず希望をもたせた終わり方にすること。復讐劇とか女性が自立する話とかストーリーはいろいろですけど、とにかく読者が苦しみから抜け出すアドバイスやヒントを盛り込むようにしています。それがDVものの漫画を描く原動力にもなっていますしね。
(略)
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