0001豆次郎 ★
2020/05/18(月) 11:59:21.12ID:6G+NIE0K9なぜか、甲子園球児がよく生まれる市区町村がある−。膨大なデータから、全国1896自治体の「輩出指数」が明らかになった。
「過去25年の夏の甲子園出場約2万1000人の出身市区町村と、その考察」と題し、データを完全公開する。
出場条件が比較的均質な夏の大会に限定した。高い数値を示す市区町村は、地域全体の野球熱が高いのか。食文化の影響か。それとも“たまたま”なのか。解析や想像は皆さまに委ねたい。今も全国津々浦々で「1」への思いを募らせる球児たちに敬意を表しつつ、47都道府県の軌跡をお届けする。【調査・分析=金子真仁】
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◆対象 95〜19年の25年間の夏の甲子園出場者。人数表記は「のべ」。
◆方法 球児が各媒体に公開した「出身中学」の在籍自治体で分類。今回の企画では「地元」がより明確になる公立中のみを市区町村で分類し、国立・私立中出身者は参考数として合計人数を掲載した。
◆人口 総務省発表の「平成31年度住民基本台帳に基づく人口」。
◆輩出指数 「各自治体からの出場人数」を「15〜19歳男子人口×25年×0・6(15歳と19歳を除くため)」で割り、10万を掛けたもの。数値が高いほど、人口比の輩出率が高くなる。
「ここは野球どころだよ」「うちの町、野球は人気ないから」。全国各地で耳にするこんな声を、数字で証明してみようと思った。
旅好きが高じ、全国94%の自治体を訪れた。日本には市区町村1つ1つに強い個性があり、地域が醸し出す文化が、生活する1人1人の内面に浸透している。幼少期から見てきたもの、感じてきたものが、球児の内面にも影響を与え、輩出度にもつながるのではないか。そんな仮説を立てた。
手作業で約2万1000人分を集計すると、大阪出身球児の存在感がひしひしと伝わってきた。市区町村への分類基準は、卒業した中学校の名前。長吉中は…大阪市平野区。庭代台中? これは堺市南区。道明寺中は…藤井寺市だな。初見だった中学名も、最後にはすぐに分類できるようになった。47都道府県の数値を比較すると、突出ぶりは一目瞭然だ。
25年間の夏の甲子園。各地区代表校に用意された背番号は434人分だった。2校代表の北海道、東京都は868人分になる。大阪府は記念大会での増枠があり、神奈川県などと同様に「486」。対して、実際に出場した大阪府出身者は、のべ1705人に達した。単純計算で、大会ごとに50人近い大阪府出身者が、府外の高校で甲子園出場の夢をかなえてきた。
130を超える中学硬式野球チームがひしめいている。競争にもまれてきた彼らは、各地の強豪校でも臆せず、力を発揮し続けてきた。
数字の濃淡を追いつつ、関係者たちに「地域が球児に及ぼすもの」についての仮説をぶつけた。賛意を示してくれる方は多かった。「それはね、間違いなくあります」。埼玉・花咲徳栄の岩井隆監督(50)の即答は、昨年末のことだった。
寮があり、全国から入部志願者がいる。大阪出身の中軸選手も、毎年のようにいる。一般的には「勝負根性がある」「気が強い」といった声が多い。岩井監督は「周りに目がいく。新しいことへの反応が早い。発信力が強い」と違った角度を口にした。決して広くはない土地の中で、幼少期から競争を重ねて夢を抱き、15歳で大阪を飛び出す。環境に適応する力を指摘する洞察だ。
入学後、最初のうちは出身の地域で仲間が偏る。野球や学校生活を経て解けていき、多感な原石たちに化学反応が起これば一気に強くなる。「いろいろな“音色”がありますね。3年間でまとまった音色は、とてもいい響きになるでしょう」と笑った。
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