エイベックスの松浦勝人会長(55)が、CEO(最高経営責任者)を退任することとなった。5月14日に同社が公表。6月に開催予定の株主総会でCEOから退く松浦会長は、15日に自身のツイッターで思いを綴った。

「文春オンライン」が4月18日に報じた松浦会長の“大麻疑惑”を再公開する。肩書き、日付、年齢などは当時のまま。(全4本中の2本目)

「2016年9月から12月頃までは、松浦さんと取り巻きの人達と毎日のように一緒にいました。松浦さんの自宅でVR(バーチャルリアリティ)ゲームをしたり、夜中にラーメンを食べたり。そして、週末になると決まって、松浦さんと一緒に大麻を吸っていました」

 そう告発するのは元エイベックス社員の女性A子さん(30代)だ。有名私大を卒業した後、エイベックスに入社。しかし数年勤めた末に、人間関係に悩み退社した。その後はライターとして雑誌やウェブサイトに寄稿している。

「文春オンライン」編集部は、40時間に及ぶ松浦氏とA子さんの肉声がおさめられた音声データや、松浦氏とA子さんによるLINEのやりとり、膨大な数の画像データなどを入手した。そこには松浦氏にこれまでつきまとっていた”薬物使用”をほのめかす記録が残されていた。

( 第1部 はこちら)

※音声動画は【 第3部 】最後のページで公開
欲望にまみれた音楽フェス「ウルトラジャパン」のVVIP席で……

 A子さんが松浦氏の誘いで初めて違法薬物らしきものを摂取したのは、2016年9月17日、お台場の特設会場で開催された音楽フェス「ULTRA JAPAN(ウルトラ ジャパン)」でのことだ。「松浦さんから突然『お前のウルトラのチケット、VVIPで3日分とっておいたから』と言われたんです」とA子さんは回想する。

「当時はすでにエイベックスを退社して、ライターとして働いていました。ただ自伝の執筆依頼前だったので、松浦さんとはプライベートのみでの関係です。『ULTRA JAPAN』には行きたいとは思っていましたが、一般席のチケットを自分で買うつもりでした。だから招待されてとても嬉しかった。VVIP席なんて恐れ多かったのですが、こんな機会も滅多にないだろうと思ったので、甘えることにしました」

 ウルトラのVVIP席について、「一般人ではまず行くことのない超高級席」と語るのは業界関係者だ。

「VVIPは『Very Very Important Person(超重要人物)』という意味。ウルトラのVVIP席は通常、イベント関係者やスポンサーしか入れないブースです。毎年芸能人や経営者などのセレブも参加していますが、チケットはおよそ数百万とも言われています。ドンペリをまとめて注文すると美女が盛り上げてくれる約500万円のサービスもある。金と欲望が渦巻く、成功者だけしか足を踏み入れることが出来ないスペースなんですよ」

身体の異変を自分にメールしておいたが、記述は“ラリって”いた

 A子さんは途切れそうになる意識のなか、ライターとして、身に起こった異変をメールに記し、自分宛てに送って記録している。だが、記述は明らかに“ラリって”いる。

《からだにとしまこめらされかのに バカ反対だやとあるあまれさ でもとまこまてめいくのかファン 不安 社長いいひお》(2016年9月17日午後6時53分)

《くるまに避難 みつかつまたら たいへん》(2016年9月17日午後6時54分)

《マリファナ効き目時間で検索》(2016年9月17日午後7時5分)

《音の聞こえる速度は一緒なのに時間がたつのがおそくなる》(2016年9月17日午後8時3分)

《これでセックスすると飛ぶと聞いた。ほんとかー?》(2016年9月17日午後8時4分)

「ライター業をしていましたから、この経験が執筆に役立つことがあるかもしれないと思って記録し続けました。でも音楽を楽しむどころではなくなって、エイベックスの社用車でずっと休んでいました。ウルトラが終わって、ベロベロに酔っ払った松浦さんら何人かが車に乗り込んできたのをうっすら覚えています。自宅まで送ってもらって、その日は解散しました」
 続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/912e61b44c324157ab26c1a4d8fafbc2497821b0