尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)が5日、公式ブログで、県外ナンバーの車への嫌がらせに「排外主義の危険、犯罪ではないでしょうか?!」と警鐘を鳴らした。

 4月24日には新型コロナウイルス感染者が少ない県の一つである徳島県の飯泉嘉門知事が記者会見で、県外ナンバーの車に「暴言やあおり運転、投石、傷つける」といった差別的行為が発生していると指摘し、行為をしないよう呼び掛けるという一幕があった。

 尾木氏は「各地で発生している県外ナンバーの車に対する暴力行為 車への破壊行為」を「・ガラスに石投げてヒビ入れたり・ボディに凹み入れたり・ドアミラー破壊したり・落書きしたり」と列挙し、「これらすべて刑法犯罪ではないでしょうか」と指摘。

 また、山形県が4月25日から実施している県境での検温について「県境や新幹線改札口での検温検査も 強制ではなくもっと工夫して実施しないと危険ではないでしょうか 少し心配ですーー」と懸念を示した。

 尾木氏は「感染への恐怖から このような排外的な人権侵害や犯罪行為は私刑的発想を世間に広げて とんでもない差別、選別を生み出すリスクもあるのではないでしょうか?被害者はどれだけ心に傷ついたことでしょうか?新幹線で止むなく事情あって移動しているのに愉快な思いする人いるでしょうか?」と心配。

 「どうか行政の行き過ぎない冷静な対応 行政はリードして欲しいものですーー フィジカル ディスタンスはしっかりととりつつも心は繋がり合う新しい生活様式をみなさんで身につけたいですねー」と呼びかけている。

5/5(火) 20:16配信 ディリースポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200505-00000121-dal-ent

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