阪神に他球団から羨望の声 甲子園はコロナ感染防止にピッタリ

自主練習を開始して1週間が経過した阪神で他球団から、練習環境をうらやむ声が上がっている。
声の主は、マッサージなど選手の体のケアを行ったり、練習中のケガや故障に随時、対応をしなくてはならないライバルチームのトレーナー陣だ。


密集・密閉・密接の“3密”を避け、約2メートルの距離を空けた接触を心掛ける「ソーシャルディスタンス」の距離感も時には“禁”を破り、業務に従事しなくてはならない難しい任務。

当然、そんな業務上の“濃厚接触”を想定し各球団、それぞれの環境下で厳重な感染防止対策を施している。
だが、あるセ球団のトレーナーは「正直、これをやったからといって『絶対に大丈夫』とはならない」と話す。

そんななかで現在、猛虎の一軍メンバーが使用する甲子園球場は
「コロナ感染防止の観点では正直、セの球場では最も感染リスクを抑えられる確率が高い球場では」と高評価なのだ。

ドームではなく屋外球場という換気や通気性が利く構造上の理由がまず第一に挙がるが、
それだけなら、巨人・中日以外のセ球団にも当てはまる。どういうことか。


「例えばマツダは屋外ではあるけれど、スタンドが細々と区切られている分、外からいろんな風や空気が入り込みやすい。
だけど甲子園はそうじゃない。内、外野、スタンドが球場をしっかりと覆う感じになっている」。
虎の聖地は外部からの悪い空気が最も流入しにくい構造であり、さらには空間的な利点もあるという。

「『アルプス』と言われるぐらいスタンドの高さもあるわけだから、正直、外からのぞき見される心配もない。
密閉空間になりがちなトレーナー室よりも、甲子園の外野の芝生にマットを敷いて、そこでマッサージなり治療するのが、感染防止だけを考えたら一番いい。
これは神宮とかハマスタとかの都会の球場ではできないよ。周りのビルから見えちゃうし(笑い)」


藤浪ら新型コロナウイルス感染者を3選手も出してしまった阪神だが、こんなホームの“アドバンテージ”もフル活用してこれ以上の感染を防ぎたいところだ。

https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1826691/