世界の2大ワクチンメーカーであるフランスのサノフィと英グラクソ・スミスクラインが新型コロナウイルス感染症
(COVID19)との闘いで手を組む。世界の新型コロナ感染者数は200万人に近づいている。

14日の両社発表によると、サノフィは新型コロナのワクチン候補の試験を実施し、グラクソはアジュバントを提供する。

アジュバントは免疫反応を高め、感染防御を強化するために一部のワクチンに追加されるもので、
両社によると、ワクチン1回分に必要なタンパク質の量が減り、大量生産できる製品になる可能性が高くなる。

両社は今年下期に臨床試験を開始する計画で、これがうまくいけば2021年下期までにワクチンを提供することを目指す。

グラクソのエマ・ウォルムズリー最高経営責任者(CEO) はブルームバーグテレビジョンとの電話インタビューで
「成功すれば、来年末までに年間ベースで数億回分を製造できるだろう」と発言。

「これは壮大なスケールのグローバルな課題だ」とし、「世界は複数のワクチンを必要とするだろう」とも語った。

ワクチンが開発されれば、グラクソは英国と欧州大陸、米国の拠点でアジュバントを製造する。
同社はワクチンから得られる短期的な利益をCOVID19の研究とパンデミック(世界的大流行)への
長期的な備えに再投資する方針だと、ウォルムズリーCEOは述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-14/Q8SOC3T1UM1001