感染が拡大するアメリカでヒヨコを購入する人が急増していました。

外出が制限される。家にいる時間が長くなる。そんな時に、あなたなら何を必要とするでしょうか。

海外ではヒヨコを飼おうという人が急増しています。
店のケージはすっかり空で、売り切れです。

ヒヨコ販売業者:「ここ数週間、品切れが続いています」
なるほど。社会不安が高まるなか、柔らかそうな黄色い羽毛と丸いシルエットに癒やしを求めているのかと思いきや…。
ヒヨコ販売業者:「皆さん安定した自給自足のためにヒヨコをお求めです」

なんという、たくましさ。日本の販売業者に聞いてみました。

ワールド牧場・長束浩司課長:「(Q.コロナで問い合わせは増えた?)特にないですけど」

「ワールド牧場」では1羽200円から。購入者の目的は…。
 ワールド牧場・長束浩司課長:「ペットとして飼って、そのペットが卵を産んで、それをもらうという形だと思う」

それでは、自給自足目的でヒヨコを飼う。それは現実的なのでしょうか。日本種鶏孵卵協会に聞きました。

日本種鶏孵卵協会・山本会長:「(Q.卵を産むまではどのくらい?)だいたい5カ月から6カ月かかります」「(Q.じゃあ今から飼い始めても…?)そう、そう、そう」

しかも産むのは年間300個ほど。一日1個確保できるかどうかという分量です。

日本種鶏孵卵協会・山本会長:「(Q.自給自足目的で飼っても全部補えない?)ああー。とてもとてもそんなふうにはならない」

食用にするというプランは…。
日本種鶏孵卵協会・山本会長:「(Q.食用にはなるんですか?)あのねー。そういうニワトリの肉っていうのはちょっと固いんですよ」

最後に聞きました。日本で卵がなくなることって考えられるのでしょうか。
日本種鶏孵卵協会・山本会長:「まーないと思いますけどね、私は。もう卵って物価の優等生って言って昔からほとんど(価格が)変わらないんです。昔よりもむしろ安くなったくらいでしょ。十分な食品を提供するのが使命ですのでね」

[2020/04/09 20:21]
テレ朝News
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000181424.html