https://www.wwdjapan.com/articles/1065879
2017年にテレビ東京で始まった深夜番組「ハイパーハードボイルドグルメリポート」は
「廃墟に暮らす元 人食い少年兵」「マフィアの晩餐会」「カルト教団の村」など、“ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯”をテーマにした“自称グルメ番組”。

世界中の“ヤバい”エリアを取材し、食を通じて各地に生きる人々のリアルを伝えるその番組は、大きな衝撃を与え、熱狂的なファンを獲得した。

構想から3年半――3月19日にこの番組の書籍「ハイパーハードボイルドグルメリポート」(朝日新聞出版、税抜1800円)が出版された。

WWD:取材に行くときに恐怖心はありますか?

上出:ゼロではないですが、一番大きいのは日本を出国するときで、現地だとアドレナリンが出ているのでそこまで恐怖心はなく、それよりも撮ってこなきゃという思いの方が強い。
 もともとこんな番組の企画書が通るとは思ってもいなかったので、やり始めた使命感はあります。

企画書には「僕が一人でテレビクルーが入れなかったところに行って、

生きて帰ってきます。自信があります」

と書いていたんですが、普通だとそんなの通らないですよね(笑)。

 ただ「撮ってこなきゃ」とアドレナリンが出て、どんどん進んでいったときには、逆に意識的に恐怖心を持たないといけないなと思っています。
危なくなりそうな場面では「ここは怖がらないといけない場面だな」とスイッチを入れるんですが、そのバランスは難しくて、怖がりすぎてもダメなんです。

世界共通で「びびっているやつが襲われる」のは常識なので。内心はびびっていても、ポーズとして堂々としていることが重要なんです。

ただ本の最後に「この旅は絶対に真似しないでください」という一文を入れたんですが、これはぜひ守ってほしいです。

http://i.imgur.com/Z4jFPoW.jpeg