0001ちくわ ★
2020/03/14(土) 00:04:09.94ID:ADg9bymv9https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2020/03/cbc85a33f41f53cf0659c2848cc7e2cf0b2458a2-thumb-720xauto-188458.jpg
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2020年3月13日(金)13時30分
今やマスクは時代の象徴だ。新型コロナウイルスの感染拡大はもちろん、世界各地で森林火災が多発するなど、黙示録的な光景が広がっているせいだろう。
台湾系アメリカ人のジャーナリストであるジェフ・ヤンは6年前、東アジアでは1918年にインフルエンザが世界的に流行して以降、医療用だったマスクが一般にも使われるようになったと指摘した。
「汚染された空気を避けるために顔を覆う傾向は、病気を引き起こすのは病原菌だという理論が広まる前から、東アジアの文化に根付いていた」と、彼は書いた。
ヤンは、いずれマスクの着用にはさまざまな意味合いが加わり、「マスクファッション」が人気になると予測した。それが今、現実のものになっている。
2月中旬に行われたロンドン・ファッションウイークでは、おしゃれなサージカルマスクを着けて参加した人たちがいた。ニューヨーク・ポスト紙はマスクが「必須のアクセサリー」になったと書いた。
ニューヨーク・ファッションウイークでも、昨年と今年はランウェイの内外にマスクが目立った。米人気バラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』の2月1日の回では、出演者のボーエン・ヤンがバーバリー・チェックのマスクを着けて登場した。
だが多くの健康グッズと同じく、マスクの効果は個人や状況によって大きく違う。各地のファッションショーで見られたようなマスクは、医療グッズというより全くのファッションアイテムに思えたが、着用していた人たちにとっては健康を守ることが目的だったかもしれない。
しかし多くの専門家が指摘するように、マスクでウイルス感染は防げない。微粒子の95%以上を捉えるN95マスクでも、新型コロナウイルスの感染を完璧には予防できない。
マスクが本当に必要とされる場所は医療現場だ。米疾病対策センター(CDC)によれば、医療従事者以外は手洗いなどお金のかからない予防策のほうが効果的だという。
他人の持つウイルスから身を守るのではなく、自分のウイルスを他人に感染させないためにマスクを使う人もいる。さらに、マスクは大惨事の際に役に立つこともある。商品レビューサイトの「ワイアカッター」によると、N95マスクは森林火災の灰や大気汚染、カビから身を守る効果がある。
ジャーナリストのローズ・エベレスは昨年3月の記事で、カリフォルニア州で相次いだ大火災の影響によってマスクがファッションアイテムになると予測した。「私たちには格好いいマスクが必要だ」と、彼女は書いた。
それなら、機能も見た目もよく考えられたものであってほしい。例えばカリフォルニア州のボグマスク社は、数々のファッショナブルなマスクを発売。今の時代にマスクは「健康やスタイル、そして自分自身や地球、未来を守ることを象徴するツールになった」と、同社は言う。
こうしてマスクはわが身を守る道具であると同時に、ある種のライフスタイルを象徴するアイテムにもなった。ボグマスクの商品は、この記事を書いている時点ではすっかり品切れ。入荷のめどは立っていない。