0001鉄チーズ烏 ★
2020/03/01(日) 20:43:54.96ID:vrpo9LgG9サンフランシスコを訪れた比嘉は、無地のパーカにジーンズ、スニーカーと地味な格好。ガイドブックは持たず、地図だけを頼りに市中を歩き回る。持参した手荷物は少なく、トランクケースの半分以上が空っぽだ。
「旅行代理店で航空券とホテルだけ予約して、最低限のものしか持ってこない。服は着回せばいい。旅行の計画は立てないで、地図を見て気になった方向に行くだけです」
現地の川辺に雰囲気のいいカフェを見つけた。入ると開店前なのにすでに予約で満席。残念がっていると、初老の男性に「どこから来たの?」「1人?」などと声を掛けられ、カタコトの英語で返した。
「なんと、1席空けてくださったんです。この方、オーナーさんなんですって。“せっかくの旅を残念な思い出にしてほしくない”と、いつも特別客用に空けている席に座らせてくれました」
リバーサイドからの絶景を前にぜいたくなティータイム。異国の地で人の善意にも触れ、忘れられない思い出になった。
「一人旅ってこういうラッキーなことがたくさん起きるんですよ。言葉の壁はあっても、素敵な出会いで心の壁が一気に縮まる。だから好きなんです」
一人旅をするようになったきっかけは、13年公開の初主演映画「飛べ!ダコタ」。ロケで1カ月ほど訪れた新潟・佐渡島で、撮影の合間に1人で島を散策したことだった。天然のトキのつがいを目撃したり、出会った現地の女性と手紙を送り合う友人になるなど、貴重な体験が続いた。
「最初は徒歩で、そのうちバスにも乗るようになって。出会いもあって楽しかった。冒険の旅。言葉も文化も違う海外でやったらどうなるんだろうと思って挑戦してみました」
初の海外バージョンは13年、米ニューヨークだった。ホテルでもレストランでも、訪れた劇場でも、ひたすら身ぶり手ぶりで相手に意思を伝える「怖いもの知らず」の強心臓。旅のお供は、アロマセラピストの母親が比嘉をイメージしてブレンドしたアロマオイル。「これを嗅ぐとどんな場所に行ってもコンディションを整えられる。必需品です」。これまでフランス、スペイン、モロッコ、タイ、香港などを訪れた。
旅の経験が仕事にも生きている。ドラマや映画に臨む際は、旅前と同様、あれこれと考えず、役を作り込まないで作品に飛び込む。現場で共演者らと楽しみながら役を作り上げていくのが比嘉流だ。
「役作りは役者さんや脚本に引っ張ってもらってできるもの。独り善がりではできないので、柔軟性を持つことを心掛けている」
>>2以降に続きます
2020年03月01日 10:30芸能
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