ファンやメディアから非難轟轟

中国・武漢を発生元とする新型コロナウイルスの脅威によって、世界的なパンデミック(大流行)の危機が叫ばれているなかで、名手が発した軽率な発言が物議を醸している。
事もあろうに、ウイルスをネタに中国人ファンを“いじった”のである。

残念なニュースの当事者となったのは、ユベントスに所属する守護神ジャンルイジ・ブッフォンだ。
イタリア紙『Gazzetta dello Sport』などが報じている。

ブッフォンは、現地時間2月13日にサン・シーロでミランと対戦したコッパ・イタリア準決勝第1レグ終了後、出待ちでサインを求めた中国人男性に対応した際に
、「気をつけて、君はコロナを持っているかもしれない。見てみよう。あぁクソッ! 君は武漢の出身かい?」とイタリア語でジョークを飛ばしたのだ。

『Gazzetta dello Sport』が紹介した動画を見る限り、男性の頭を撫でて去っていった42歳の大ベテランの一言に周囲は笑いに包まれていたが、
コロナウイルスが原因となった東アジア人に対する偏見と差別が、イタリア国内でも深刻化するなかで、無神経と言える発言である。

無論、ブッフォンに対しては、メディアからも非難の声が上がっている。
イタリア紙『Corriere dello sport』は、「紛れもない失言」と綴れば、同じくイタリア紙『Libero』は、
「不必要なジョークであり、どんな状況下にあっても不適当な皮肉である」とこき下ろした。

また、拡散された動画を目にしたファンはSNSで、「ブッフォンの信頼は墜ちた」「彼はくだらない男だ」
「これが“差別の国”イタリアだ」「なぜ笑えるのか?」といった厳しい反応が殺到した。

サッカー界では、トッテナム・ホットスパーのデリ・アリが、SNSアプリの「スナップチャット」で新型肺炎にまつわる“おふざけ投稿”を行なって大バッシングを浴び、謝罪に追い込まれたばかり。
ブッフォンも単なるジョークで済まされることはなさそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200215-00010005-sdigestw-socc
2/15(土) 18:28配信