第92回アカデミー賞の授賞式が2月9日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われ、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のブラッド・ピットが、
助演男優賞を初受賞した。

クエンティン・タランティーノ監督がメガホンをとり、全米を震撼させたシャロン・テート殺人事件を軸に、1969年のハリウッド黄金時代に秘められた光と闇を
描き出した本作。レオナルド・ディカプリオが人気のピークを過ぎて映画スターへの転身を目指すテレビ俳優リック・ダルトン、ピットがスタントマンで親友の
クリフ・ブース、マーゴット・ロビーがテートを演じた。

共演のディカプリオとハグをし、登壇したピットは、「素晴らしいです。アカデミー、この栄誉をありがとうございます」「クエンティン、唯一無二の存在だ。
あなたなしでは、映画界はもっとドライな場所になってしまうでしょう」と感謝のスピーチ。昨年4月に元妻で女優のアンジェリーナ・ジョリーとの離婚が
成立したが「この賞を子どもたちに捧げます」と6人の子供たちへメッセージを送った。

ピットは89年のスクリーンデビュー後、「テルマ&ルイーズ」で脚光を浴び、「リバー・ランズ・スルー・イット」「セブン」「ファイト・クラブ」などで人気を獲得。
96年に「12モンキーズ」でアカデミー賞の助演男優賞に初ノミネートを果たし、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「マネーボール」で同主演男優賞に
ノミネートされた。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では第77回ゴールデングローブ賞をはじめ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、
第54回全米批評家協会賞、第25回放送映画批評家協会賞、第26回全米俳優組合(SAG)賞、第73回英国アカデミー(BAFTA)賞など主要賞を総なめ。
作品賞や監督賞を含む10部門ノミネートを果たした第92回アカデミー賞で、オスカーの栄光に輝き、有終の美を飾った。

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