プロ野球東北楽天が2019年シーズンに県内に与えた経済効果について、県は24日、過去最高の237億円とする推計結果を発表した。2季ぶりのAクラス(3位以内)入りに伴う観客数の伸びなどが背景にあるとみられる。

 試算はレギュラーシーズンのみを対象とした。入場料や飲食費などの直接効果は、レギュラーシーズンで過去最高だった17年比で13億円(9.3%)増の152億円だった。球場外の宿泊など波及効果は1億円(1.1%)減の85億円。

 本拠地の楽天生命パーク宮城(宮城野区)での試合数は17年と同じ66。年間観客数は6万2817人(3.7%)増の173万2526人だった。1試合平均観客数は2万6250人。日帰り客1人当たりの消費額は587円(8.1%)増の7830円に上った。

 チームは前半戦に首位争いを展開。クライマックスシリーズに進出するなど活躍し、観客数を押し上げた。球場内の全店舗でキャッシュレス(非現金)決済が導入され、グッズ購入などの消費活動が盛んになったとの見方もある。

 県の担当者は「今年は東京五輪があり、スポーツが盛り上がる年になる。さらなる活躍を期待したい」と話した。


1/25(土) 9:13配信 河北新報
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200125-00000003-khks-spo