不祥事は“想定内”? 日本大学ラグビー部員の樋口弘晃容疑者(21)が大麻取締法違反容疑で逮捕された事件で、日大内部からは意外な声が漏れている。

 同大ラグビー部は1928年に創部、関東大学リーグ戦で3度優勝した古豪。
2019年は1部リーグで2位となると、同年12月の全国大学選手権では8強進出を果たすなど、近年さらに勢いを増していただけにラグビーファンは大きく落胆した。

 それでも、事情に詳しい大学関係者からは「そんなに驚かなかった部分もある」と意外な声が聞こえてきた。
「以前からキセル(不正乗車)だったり、ゲイAV出演だったり、恐喝や横領などで問題になった部。ニュースにもなっていたと思います」と、同部はかねて不祥事が多かったという。

 しかも不祥事は学生ばかりではないという。

「表立ってないけど、数年に1回のペースで教員が大麻で懲戒解雇されたりしてるんですよ」と前出の関係者。
当然、教員らとの因果関係は不明だが、根強いものがあるのは確かで「こういう問題なだけに、今後芋づる式で共犯者が見つかっていく場合もあるでしょうね」とも語る。

 今回の事件を受け、同部は無期限活動停止となることが決定。
21日には同部の公式サイトに平山聡司部長名で謝罪文を記載し「今後の警察の捜査に全面的に協力するとともに、当該部員に対しては、捜査の状況を踏まえ厳正に対処いたします」とした。 

 悪質タックル問題のアメフト部騒動からの負のイメージを払拭したかった日大だが、失地回復どころか、さらなるイメージダウンは必至。とにかく、組織そのものの抜本的な改革が急務だ。

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