サッカーJ1・鹿島アントラーズの育成チームに在籍していた外国人の兄弟が、人種を巡ってチームメートからいじめを受けるなどしたとして、
運営会社「鹿島アントラーズ・エフ・シー」(茨城)などに計300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。10日に開かれた第1回
口頭弁論で同社側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、弟は小学生だった2017年4月に「鹿島アントラーズつくば校」のジュニアチームに入団。チームメートから「金髪」「国に帰れ」
などと言われるいじめを受けたが、監督はほとんど対策を講じなかったという。

 ジュニアユースチームに在籍した中学生の兄も、監督が理由を明かさずに公式戦に出場させないなど、差別的扱いをされたと主張。
原告側は「深く傷つき、言い表せない屈辱感を味わった」と訴えている。

 同社側は取材に「指導内容に問題はなかったと考えている」と回答している。

読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200110-00050291-yom-soci