0001鉄チーズ烏 ★
2020/01/09(木) 20:38:18.22ID:Nz9rc0a69湿っぽい空気は鳥内監督に似合わない。28年間の監督生活を締めくくる退任会見。スーツに革靴の外見だけがよそいきで、洒脱な語り口調で何度も爆笑を誘う「鳥内節」は普段着だった。
「今はホッとしてます。例年なら個人面談を始めている時期。もう来年のこと考えんでええしね」
常勝の重圧から解放された安堵感が言葉ににじむ。学生日本一12度を誇り、在任238試合で197勝38敗3分け。驚異の勝率は・838に達し、「青」を最強の色にした紛れもない名将だった。
輝かしい実績と、歯に衣(きぬ)着せぬ発言で、一時代を築いた指揮官。今後について「何も考えていません」とノープランを強調しながら、夢を語る言葉に熱がこもった。
「現場の指導よりも、指導の仕方を指導者に啓蒙したい。野球とか他のスポーツでも、(クラブに)自分の可能性を分からないまま入っている子も多い。そこをもっとうまくできないかな、と」
部員全員との「個人面談」に代表される対話重視の指導法。答えは絶対に与えず、自分で考える重要性を説く。古き体育会体質が残る一部スポーツ界では、パワハラ問題が後を絶たない。自ら悩み、考え、会得した「鳥内流」の指導方針が、壁にぶつかった指導者の“バイブル”になる日は近い。
「まあ、何か求められれば発信しますよ」
笑顔で誓った未来予想図。やっぱり涙は必要なかった。
2020年01月09日 05:30アメフト
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/01/09/kiji/20200108s00040000306000c.html
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/01/09/jpeg/20200108s00040000394000p_view.jpg