J2東京Vは8日、前磐田の元日本代表FW大久保嘉人(37)の完全移籍での加入を発表した。

 大久保は川崎F時代の2013年から3年連続で得点王になったが、昨季は磐田で20試合に出場し1得点。契約満了で退団していた。J1では通算最多となる185得点をマーク、日本代表としても国際Aマッチで60試合に出場、6得点を挙げている。

 大久保はクラブを通じ「プロ20年目という節目の年を、東京ヴェルディという歴史と伝統のあるクラブでスタートできることを大変嬉しく思います。小さい頃、誰もが憧れたヴェルディは、憎らしいほど強くて、サッカー少年だった自分の心をいつもワクワクさせてくれました。そんなヴェルディを復活させるためには、J1昇格することがまずは絶対だと思っています。そのためには試合はもちろん、1日1日の練習から大切に、日々全力で頑張りたいと思います。東京にオリンピックがやってくる2020年。オリンピックだけでなく、ヴェルディのサッカーで、ファン・サポーター、そして子供たちをワクワクさせたいです。応援よろしくお願いします」とコメントを発表した。

 東京Vは昨季13位に終わり、クラブ創設50周年の節目の年を飾れなかった。J1昇格に向け課題は得点力アップ。今季の総得点59点はリーグ7位ながら、リーグトップだった柏の85点と比較すると見劣りした。永井秀樹監督(48)のシステムは独特で、前線は2トップが両サイドに大きく開き、中央に「フリーマン」と呼ばれる選手を置く。勝敗の鍵を握るそのポジションを今季はFWレアンドロが務めたが、より決定力のあるストライカーの獲得が急務とされていた。

 ◆大久保 嘉人(おおくぼ・よしと)1982年(昭57)6月9日生まれ、福岡県出身の37歳。長崎・国見時代から注目を集め、高校3冠を獲得。01年にC大阪でJリーグデビュー後、マジョルカ、神戸、川崎Fなどを経て18年途中に磐田へ。日本代表としても10年W杯南アフリカ大会、14年同ブラジル大会でプレー。04年アテネ五輪にも出場した。1メートル70、70キロ。

1/8(水) 17:43配信
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