【AFP=時事】サッカー元イタリア代表MFのダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)が6日、現役引退を発表した。

【写真6枚】記者会見に臨むデ・ロッシ

 イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)で18年を過ごしたデ・ロッシは、昨シーズン終了後にアルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)に加入。公式戦では7試合の出場で1得点を挙げたが、家庭の事情でイタリアに戻らなければならなくなったと明かした。

 36歳のデ・ロッシは「故郷に帰らなければならない。ボカとサッカーから離れる」とコメントした。「私の心をつかんだクラブを去り、サッカーや自分の情熱にも別れを告げる」

 アルゼンチンに渡ってからけがに悩まされていたデ・ロッシは「体調面で深刻な問題はない」としたが、家族や娘のそばにいる必要性を感じており、「私も家族が恋しいし、家族も私が恋しい」のだという。

 デ・ロッシは2004年から2017年にかけてイタリア代表としても117試合に出場し、2006年に行われたW杯(World Cup)では優勝も経験した。

 デ・ロッシは「イタリアでサッカーの仕事を続けるつもり。どんな職種になるかは分からない」と続けた。

「ここはあまりに遠すぎて、日常的に(故郷の)人たちと連絡を取り合うのが難しい。ローマかその近郊の街で暮らすつもり」

 昨年5月にローマを退団した際、現役を続けたいと話していたデ・ロッシは、アルゼンチンへの移籍が決まると「ボカでプレーせずに引退はできない」と述べていた。

 デ・ロッシのアルゼンチン移籍を取りまとめたのは、ローマ時代の元チームメートで、当時ボカのスポーティング・ディレクター(SD)を務めていたニコラス・ブルディッソ(Nicolas Burdisso)氏だった。

 その後ボカのSDには、ブルディッソ氏に代わってファン・ロマン・リケルメ(Juan Roman Riquelme)氏が就任したが、それでもデ・ロッシは新たなフロントとの間に問題はなかったと主張した。

 デ・ロッシは14歳の娘について、「イタリアに残っている唯一の家族であり、父親がそばにいなければならない」と語った。「彼女が危険な目に遭っているわけではないが、私はそこにいる必要がある」 【翻訳編集】 AFPBB News

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