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 EAFF E-1選手権の最終戦が17日に開催され、開催国の韓国女子代表は日本女子代表(なでしこジャパン)に0-1で敗れ、優勝を逃した。就任後初黒星となったイングランド人のコリン・ベル監督は「日本の優勝セレモニーは、心臓にナイフが突き刺さる痛みを感じた」と落胆を表している。韓国『朝鮮日報』が伝えた。

 前節終了時点で1勝1分の2位につけていた韓国。自国で優勝を飾るには、2連勝で首位に立つなでしこからの勝利が絶対条件だった。ホスト国は堅い守備からのカウンターで勝機を探っていたが、0-0の後半41分にMF籾木結花のシュートがPA内のDFシム・ソヨンの左手に当たり、土壇場で痛恨のPK献上。これを籾木に決められ、なでしこに4大会ぶり3度目の東アジア制覇を許した。

 10月に韓国女子代表初の外国人指揮官として就任したベル監督は「日本の優勝を祝福し、尊重する」と前置きしつつ、「それでも日本が試合に勝ったのは疑問だ。少なくとも私たちは0-0の引き分けに持ち込むことができた。最後の2〜3分間、不必要なアクションで日本に勝利をプレゼントしてしまった」と自チームの対応を悔やんでいる。また、PK献上のシーンについては「(籾木)シュートがとても早かった」とし、「今日のような高いレベルの試合をする時は、ボックス内でそのような失敗は絶対にしてはならない」と指摘した。

 自身の初陣となったE-1選手権は準優勝。「日本の優勝セレモニーは、心臓にナイフが突き刺さる痛みを感じた」と過激な表現で悔しさを示したベル監督だったが、「結果には失望している。しかし、選手たちが見せたエネルギーとパフォーマンスには失望していない」とチームを称え、「選手たちは今日の敗北で学び、成長してほしい。結果は変わらないが、選手たちが素晴らしい姿を見せてくれたことは確かだ」と今後に向けた手応えを語った。