◇7日 J1最終節 名古屋0−1鹿島(豊田スタジアム)

 名古屋グランパスは鹿島に0―1で敗れたが13位で残留が決まった。シーズン途中に就任したマッシモ・フィッカデンティ監督(52)が来季も指揮を執ることが決定的となった。

 笑顔で残留、なんてサポーターが許すはずがない。試合後のセレモニーでは、小西社長、フィッカデンティ監督に場内からブーイング。不穏な雰囲気が漂った。

 就任後の8戦を1勝3分け4敗で終えた指揮官は「皆さんが幸せな状況で私の話を聞けないのは、当然だと思っている。私も、選手も、受け止めないといけない」と、厳しい声を胸に刻んだ。

 最後まで勝てなかった。前半43分にオウンゴールで先制を許し、攻撃は無得点。9月の風間監督解任から“残留仕様”になったチームの攻撃力は、鳴りを潜めた。「攻守一体の攻撃サッカー」を掲げたクラブのビジョンと現状のズレは、サポーターの不満を募らせた。

 結果的に入れ替え戦に回る16位・湘南との勝ち点差は1という薄氷の残留だった。後半の17戦は2勝6分け9敗。主将就任イヤーだったDF丸山は「勝って終わりたかった。ピッチでのリーダーをやっているのは僕。申し訳なさと力不足を感じている」と唇をかんだ。

 試合後、小西社長は監督の去就について「その方向(続投)で考えています」と明かした。契約の細部を詰め、正式決定するとみられる。

中日スポーツ 12/8(日) 6:00配信
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