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消極的な姿勢を崩さない森保Jに警鐘「新たなレベルへ導く能力が備わっているのか?」

 日本代表は4日、E-1選手権に臨むメンバー22人を発表した。2019年を締めくくる大会となるが、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏は、森保ジャパンについて「問いただすべき疑問がある」として、「森保監督はふさわしい人材なのか?」と指摘している。

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 疑問だ、疑問だ、疑問だ――。森保体制が発足してから1年4カ月もの月日が経った。彼は今、J1リーグ連覇の実績を代表チームに還元できているだろうか? A代表と五輪世代を両立する責任を果たせていると言えるだろうか? そして、最も重要な疑問は、次なるW杯でサムライブルー(日本代表)を率いるうえでふさわしい人材なのだろうか?

 森保監督がふさわしい人物なのかを見極めるにあたり、これまでの成績で評価するだけではなく、これからの3年間に向けた日本サッカーの野心と照らし合わせるべきだ。UAEではハラハラさせるパフォーマンスだったものの、就任してから数カ月でアジア競技大会とアジアカップで日本を決勝へと導く功績を残した。

 勝利したアジアカップ・ラウンド16のサウジアラビア戦でチームは活気に欠け、消極的なアプローチを見せたが、自信の欠如を露呈したのか、またはあくまで今後を見据える戦術面のテストをこの試合で実施したのか、そのどちらかを提示した形となった。どちらにしても、最近の日本代表の戦いはアジアレベルでもまったく面白みがなく、退屈に映る機会が何度かある。多くの選手のクオリティーが損なわれているようだった。

 森保監督がサンフレッチェ広島時代に体現していた“現実主義を”呼び起こすような内容だったが、その際はパフォーマンスよりも結果が先立ち、4シーズンで3つのタイトルをもたらす時代を切り開いた。議論を打ち出すには難しい記録だ。

つづく

2019.12.05
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