スティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画『E.T.』(1982)で友情を育んだE.T.とエリオット少年が、実に37年ぶりに再会を果たすさまを描いたショートムービーが公開された。『E.T.』でエリオット少年役を務めたヘンリー・トーマスが続投し、今や二人の子供を持つ父となったエリオットを演じている。

 「A Holiday Reunion」と題されたこのショートムービーは、インターネット、ストリーミングサービス、携帯などを扱うコムキャストの子会社Xfinity(コムキャストはユニバーサル・ピクチャーズも傘下に持つ)がプロモーション用に制作したもの。Xfinityは人々をつなぎ、ホリデーシーズンは家族や友人が再会する特別な時……ということで、愛すべき二人のキャラクター、E.T.とエリオットの再会の物語を映像化した。

 Deadlineによると、スピルバーグ監督もこのアイデアを聞いて好意的に受け止め、クリエイティブ面をコントロールしたりはしなかったものの、全プロセスにわたってコンサルタントを務めたのこと。「A Holiday Reunion」は4分強という短さながら、37年ぶりとなるE.T.とエリオットの感動的な再会、E.T.がエリオットの息子&娘とも絆を深める姿、映画のアイコニックなシーンの数々の再現もあり、思わず目頭が熱くなる感動的な仕上がりとなっている。

 現在48歳のヘンリーは「観客は、続編に望む全てのものを得ることになるだろう。オリジナル版の美しさや、人々の心に残っている特別なものを壊すことなくね」とその出来に自信を見せている。映画『ロスト・イン・トランスレーション』や『マリー・アントワネット』などの撮影監督で、近年はコマーシャルディレクターとして高く評価されているランス・アコードが監督を務めた。(編集部・市川遥)

2019年11月29日 11時42分
https://www.cinematoday.jp/news/N0112651
https://youtu.be/Pdgk3ERKdug