20年東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌への移転に対して、海外の選手も怒りを表明した。移転の要因となった9、10月のドーハ世界選手権の50キロ競歩で銅メダルを獲得したエヴァン・ダンフィー(カナダ)は日本時間2日、自身のツイッターに36回の連続投稿を行い、決定を批判した。

 「IOCの偽善」として、自身の経験から棄権者が続出したドーハの状況を細かく分析。女子マラソンで28人の途中棄権が出たことについて、そのほとんどがアイスバスや冷却タオルを使用していなかった選手だとして、「脱落したほとんどの選手は準備不足だった」と指摘。選手のリズムを崩す真夜中のレースであったことなども影響したとし、IAAFは大会中に熱中症になった選手はゼロだったと発表しており、「熱は本当に危険だったのか」と訴えた。

 また、07年の大阪での世界選手権以降の五輪、世界選手権での選手が棄権や、倒れ込んでいる場面の写真を気温、湿度、棄権率とともに貼り付けていき、「“悲惨な場面”はドーハが特別でしたか?」と投げかけた。

 「IOCは自分達のブランドを保護し、ネガティブなPRを避けようとした」とし、「今回はアスリートにとって東京は安全ではないといっている。ではなぜ彼らは他のイベントを移そうといないのか」と指摘。マラソンスイミングやトライアスロンの危険性が指摘されていることに触れ、IOC決定の矛盾を突いた。


11/2(土) 14:54配信 デイリースポーツ
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