(パ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦、西武0−7ソフトバンク、ソフトバンク3勝1敗、11日、メットライフ)パ・リーグ王者が早くも崖っぷちに立たされた。
西武は序盤でリードを奪われ、攻撃もわずか2安打止まりで予想外の3連敗。
辻発彦監督(60)は落胆の色を隠せなかった。

「完敗だったね。徳俵いっぱい。(打線が)あれだけ打てないんだから(千賀は)よかった。
十亀は慎重になりすぎで、テンポに乗れていなかった」

鷹との対戦防御率2・37と相性のよさを買われて先発した十亀がチームとして3試合連続で一回に先制を許すと、牧原に2ランを浴びるなど4回5失点。負の連鎖は打線にも波及した。

一回に秋山の安打から2死一、二塁としたが、外崎が空振り三振に倒れると、二−七回は無安打。
千賀を前に好機すらほとんどつくれなかった。レギュラーシーズンで1試合平均5・29点をたたき出した「獅子おどし打線」が沈黙した。

2三振を喫した外崎は「追い込まれたくなくて早めに手を出そうと思ったけれど、それでも出ない」と脱帽。
同じく2三振の山川は「やっぱり、真っすぐが他の投手と違う。シーズン中は荒れることもあるが、今日はなかった」とお手上げだった。

日本シリーズ進出には1敗もできなくなった。12日に予定されていた第4戦は台風19号の接近に伴い、13日に行われる。
「まだまだ諦めない。野球は何があるか分からない。一つ勝てば流れも変わる」と辻監督。
最大8・5ゲーム差を逆転してリーグ2連覇を果たした粘り強さを、土俵際で発揮する。

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10/12(土) 7:00配信