活躍次第では規格外の契約、大金を手にすることができるメジャーリーグ。だが、メジャーに上がるまでには過酷な日々を過ごしているようだ。3A、2Aを行き来するマイナーリーガーが給料明細を公開し年俸の低さが米で話題になっている。

「ジャイアンツのマイナーリーガーが給与明細を投稿し、マイナーリーガーたちが年間で稼ぐ給与があまりにも低いことを強調した」

 こう見出しで伝えたのは米ヤフースポーツだった。記事ではジャイアンツのタイラー・シアー投手が自身のツイッターで給料明細を公開したことを言及し「シアーは毎シーズン彼の夢へと近づいている一方で、マイナーリーグの中で昇格しても給与の大幅な増額が伴っていたわけではない」とレポートした。

 シアーは昨年2Aで55試合に登板、今季は2Aで37試合、3Aで1試合に登板するなどリリーフとして活躍する26歳。シアーがツイッターで公開した年俸の給料明細は総支給額が1万275ドル(約110万円)、手取りは8216ドル58セント(約88万円)だった。

 シアーだけでなくマイナーリーガーたちは生活のためウーバードライバー、造園など様々な副業を行っているという。マイナーとメジャーでの待遇の違いにも言及しながら「MLB選手たちはMLB選手会に守られている一方で、マイナーリーガーたちはその組織に属していない。現在の労使協定が終了する際、その状況に変化がみられるかどうかははっきりしていない」と伝えている。

 現在のMLBと選手会の労使協定が終了する際、マイナー選手たちの待遇改善も大きな議題になるとされている。“ハングリー精神”だけでメジャーを目指す選手たちにも限界があるようだ。

10/9(水) 10:40 フルカウント
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191009-00566270-fullcount-base

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