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不満を露わにする長谷川監督

気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の第28回が8日、DAZNで先行配信された。

今回は、お馴染みのJFA審判委員会レイモンド・オリバー副委員長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さんに加えて、元浦和レッズFWの永井雄一郎氏がゲストとして登場。SNSでつぶやきが多かったシーンを解説した。

『Goal』では同コンテンツの中から、注目のジャッジをピックアップ。第28回は、5日に行われた明治安田生命J1リーグ第28節のサガン鳥栖vsFC東京より、鳥栖の逆転ゴールの判定について取り上げる。

FC東京指揮官も疑問の逆転弾
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鳥栖は残留争い、FC東京は優勝争いが続くなかで行われた一戦。問題とされているのは1-1で迎えた後半ATの場面だ。

FC東京陣内左サイド、鳥栖ボールのFKの場面でFW小野裕二がボックス内にクロスを供給すると、ファーに走り込んだDF高橋秀人が頭で中央に折り返す。反応したFW豊田陽平はボールに触れつつも押し込み切ることができなかったが、さらに奥にいたMF金井貢史がネットを揺らし、鳥栖が逆転する。

しかしこのシーンではまず、高橋秀が折り返した時点で豊田がオフサイドポジションに居たのではないか、さらにボールが豊田の手に当たったのではないかという疑い。そして、豊田がボールにプレーした時点で金井がオフサイドだったのではないかという、3つのファウルがあったとして議論が巻き起こっている。また、FC東京の長谷川健太監督も試合後に判定について疑問を呈しており、物議を醸していた。

この場面をスロー映像で確認した平畠さんは、3つすべてが反則に該当するとの見解を示している。

「スローで見る限りは、豊田選手がオフサイドのような気もするし、手にも当たっているような気もする。豊田選手の手に当たった時点ではゴールラインをまだ越えてない。ということは金井選手が押し込んだからゴールになったということ。でも、金井選手の位置もやっぱりオフサイドのような気がする。FC東京側からしたら納得いかないでしょう」

また、得点が生まれた後には豊田がスタンドに向けて喜びを爆発させたが、現役時代にフォワードだった永井氏は選手側の心境を推測している。

「攻撃側の立場とすれば上手いことやり過ごしたいなとは思います。たぶん故意ではない。右足で押し込もうとして、その中で姿勢的には自然だと思う。でも、(手に)当たったというのは事実です。だからやり過ごすしかないですね(笑)。もう隠しながら行くしかないです。極端に喜んでいたじゃないですか?喜んだもの勝ちみたいな雰囲気に持っていこうと(笑)」