0001砂漠のマスカレード ★
2019/10/07(月) 18:54:27.67ID:Pg/qHJvM9歴史的名牝による3連覇も、日本競馬界の悲願も、ともに果たされることはなかった。
第98回凱旋門賞(10月6日、仏パリロンシャン芝2400m、3歳以上GI)が12頭立てで行われ、
ピエールシャルル・ブドーが騎乗するヴァルトガイスト(牡5歳、父ガリレオ、仏アンドレ・ファーブル厩舎)が優勝。
史上初の凱旋門賞3連覇を狙ったエネイブルは2着となり、3頭が出走した日本馬は、キセキの7着が最高着順だった。
前日から断続的に雨が降り、パリロンシャン競馬場の芝コースは「重」となっていた。
第4レースの凱旋門賞に先立ち、芝1600mで行われた第2レースの2歳GIジャンリュックラガルデール賞の勝ちタイムは1分44秒15も要した。
ちなみに、同日、200m長い東京芝1800m(良)で行われた毎日王冠の勝ちタイムは1分44秒4。
パリロンシャン競馬場の芝が、いかに力のいる、タフな状態だったかがよくわかる。
位置取りはけっして悪くなかった。
クリストフ・ルメールのフィエールマンが押し出されるように内から先行し、
差のないところに川田将雅のブラストワンピース、クリストフ・スミヨンのキセキは中団からやや後ろにつけた。
エネイブルは、序盤、フィエールマンと内外離れて並走するような形になり、やがてフィエールマンの2、3馬身後ろにおさまった。
ヴァルトガイストは、外のブラストワンピースと内のキセキに挟まれるような位置に落ちついた。
勝ち負けする有力馬のそばにいたのだから、日本馬の位置取りは、けっして悪くなかったと言える。
しかし、直線手前の“フォルスストレート”(偽りの直線)のあたりで、フィエールマンとブラストワンピースの手応えは早くも怪しくなっていた。
キセキはいくらか余力があるように見えたが、もともと切れる脚はないし、直線に入ると、じわじわと置かれはじめた。
直線で伸びたのは欧州勢のみ。
533mの直線で末脚を伸ばしたのはヨーロッパの馬だけだった。
ラスト400mを切ったところでエネイブルが先頭に躍り出た。
外からソットサスとジャパンが追ってくる。その後ろから、外に持ち出したヴァルトガイストが伸びてくる。
ラスト200m地点でもエネイブルが先頭をキープしている。ランフランコ・デットーリの叱咤に応え、史上初の3連覇に向けてストライドを伸ばす。
エネイブルが2馬身ほど抜けている。100回近い凱旋門賞の歴史で、初めての3連覇という偉業達成は現実のものになると思われたが、
外からヴァルトガイストが凄まじい脚で差を詰めてくる。
ラスト100m地点でもまだエネイブルが前にいたが、勢いが違った。
ヴァルトガイストは、ゴールまで残り6完歩ほどのところで内のエネイブルを並ぶ間もなく抜き去り、先頭でフィニッシュ。GI4勝目が、念願の凱旋門賞初制覇となった。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191007-00840997-number-horse
10/7(月) 11:51配信