◇龍の背に乗って <CS特別編>

本塁打の威力とホームランテラスの効果を見せつけられた。
千賀と則本昴。安易に予想した投手戦は、1回から覆された。
楽天が先制、同点、決勝の4発。ソフトバンクも同点、勝ち越しの2発。本塁打で動いた試合だった。

4カ月前の苦い記憶がよみがえる。ヤフオクドームで交流戦を開幕した中日は、3試合で10発たたき込まれて全敗。
ソフトバンクは12球団最多タイの183本塁打を放った。西武より多く、中日(90本)の2倍強。ところが、総得点(582)は中日(563)と大差のないリーグ4位に甘んじる。
ソフトバンクより本塁打の少ない楽天の方が、総得点(614)では勝っている。

ソフトバンクの弱みはリーグ最少の四球数(397)、楽天の強みは西武に次いで多い539の四球数だった。
この日は申告敬遠を含めて7四球。本塁打で優位に進めた試合だが、勝利を決定付けた9回の5点目は、島内の四球がきっかけとなった。

シーズン中に何度か書いたが、得点に最も大きく影響するのはチーム打率ではない。長打力プラス選球眼。
パ・リーグの総得点順は、チームOPS(長打率+出塁率)の順と完全に一致する(セ・リーグも3、4位が入れ替わるだけ)。
来季に向け、中日が最も意識すべき数字はチームのOPSを上げることなのだと、この試合が教えてくれた。そして忘れてはいけないことがある。

「この球場は意外と飛ぶんだわ。テラス席があるからなおさらね。
今日もオコエだけでしょ? スタンドまで飛んだのは。ナゴヤドームもつくろうか!」

テレビ解説で訪れていた山崎武司さんが笑っていた。
飛び交った6本中5本はホームランテラス席。
設置前なら二塁打どころかアウトだったのもある。打たれる本数も増えるが、長打率を上げる近道なのは間違いない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191006-00010007-chuspo-base
10/6(日) 11:37配信

https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201812/images/PK2018121202100036_size0.jpg
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/7a/5e984b1b54efbccd874bef451c601f1e.jpg
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~tagucyan/yakyuu/images/nagoya2.jpg

https://www.youtube.com/watch?v=dLHenLbUFq0
20131005 中日ドラゴンズ 山崎武司 応援歌 8回裏