NGT48暴行事件の犯人男性2人に対し、AKSが3000万円の賠償金を請求している民事裁判。今月24日、「産経新聞」および「文春オンライン」が、被告側が提出した裁判資料の一部を公開した。

 被告側の主張は、事件前から山口真帆と「私的領域で交流していた」というものだ。なお、20日に行われた原告側と被告側の非公開の協議では、被告側が山口への暴行を否定。活動休止との因果関係はないと主張していることもわかっている。

 しかしなぜ被告側は、事件直後のスタッフや警察官とのやりとりで「もともと山口真帆と交流があった」と言わなかったのだろうか? 第三者委員会の調査にも応じず雲隠れしていたのに、今になって“新事実”が明らかになったかのような展開は明らかにおかしい。

 そもそも裁判資料の内容は、暴行事件直後の犯人と山口真帆との会話を録音した音声テープに残っている内容とは、大きく異なっている。
被告側は「山口真帆から部屋番号を教わった」と主張
 まず、以下は被告側が提出した裁判資料による、被告側の主張だ。

 被告のひとりは、2017年2月または3月に行われた握手会で山口真帆と会話をし、「運営を介さずにプレゼントを贈ったりしたいので、私的に会ってほしい」と頼んだという。

 「山口真帆は私的に会うことを承諾し、被告に自身が居住するマンションの名前と、部屋の番号。携帯の電話番号を教えた」そうだ。

 そして被告は2017年4月ごろに山口と同じマンションの、彼女の向いの部屋とは違う階の部屋を借りる。マンション内の廊下で山口と密会し、プレゼントを渡すなどの交流を図っていたという。

 さらに、なぜかメールやLINEではなくTwitterのダイレクトメッセージを利用し、山口が次のライブで歌う曲やレッスンの状況などを教えてもらった、という。

 ところが、2017年秋ごろになると、山口はダイレクトメッセージに返信しなくなった。被告は理由を聞くために80万円分の握手券を購入し、山口に接触。握手会で山口は、ダイレクトメッセージを返さない理由は、「(被告との)私的領域でのつながりが(運営に)バレて、処分を受けるのが怖いから」だと説明したそうだ。

 しかし上記の一連の主張は、2018年12月、事件直後に録音されたテープでの発言とはまったく異なっている。一体どういうことなのか。

2019.09.25
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