◆国際親善試合 日本2―0パラグアイ(5日・カシマスタジアム)

FIFAランク33位の日本は、FW大迫勇也(29)=ブレーメン=の得点などで、同39位のパラグアイに2―0で勝利。
後半開始から登場したMF久保建英(18)=マジョルカ=は直接FKなど両チーム最多タイのシュート5本を放ったが、FW金田喜稔(中大)=19歳119日=超えとなる史上最年少得点はならず。
森保一監督(51)は「守備で強さが足りない」と辛口評価を下した。チームは6日、カタールW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(10日・ヤンゴン)に向け、出発する。

“お客さま”ではなく“戦力”だからこそ厳しい評価が下された。大歓声に包まれて後半開始と同時にピッチに入ったMF久保は「18だろうが35だろうが、年齢は関係ない」と果敢にボールを要求。
数的不利でも仕掛け、同5分には自ら直接FKを獲得。惜しくも枠上に外れたが、その後も巧みなタッチで相手を翻弄した。
同24分にはバー直撃のシュートを放つなど両チーム最多タイのシュート5本を放ったが、その一方で自身の裏を突かれ、ピンチを招くなど守備面の甘さが露呈した。

A代表5試合目の18歳といえど、過酷なW杯アジア予選を戦うメンバーの一員。
久保を投入する際、「このまま無失点で終わらせるように」と守備をより意識させた森保監督は「攻撃では起点になり、周りを使うことができていた。
オプションが増えた」とオフェンスを評価した一方で、「攻守を考えた時、チームの戦いをより具現化できるようトライしてほしい。守備の部分では、まだまだ強さが足りない。
その強さを上げてもらいたい」と珍しく厳しい言葉を並べた。DF長友も「見ていて面白い。すごい才能」と言いながらも、「あとは決めるかどうか。欧州で上に行くには、ゴールという結果が必要」と注文をつけた。

初の海外組として臨んだ代表戦。77年6月15日の韓国戦のFW金田超えとなる史上最年少弾は奪えずに、課題も噴出した一戦となったが、厳しい言葉は他の選手と同じ土俵に立っていることの裏返しでもある。
久保自身も「代表のために全力を尽くせる選手が必要。打ったからには全部決めないといけない」と反省した。

次戦は、自身初のW杯予選となるミャンマー戦。出場すれば、82年スペインW杯アジア予選のMF風間八宏(筑波大)のW杯予選最年少出場記録(19歳67日)を更新する。
「堂安選手の動きを見ながらいろいろなことを学べたし、トップ下で出ることがあれば南野選手のオフ・ザ・ボール(ボールを持っていない)の動きを学びたい。
挑戦者として、もう一度挑戦できる日が来れば」。歴史を塗り替え続ける18歳が、新たな壁を乗り越える。(田中 雄己)

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9/6(金) 6:07配信