◇セ・リーグ 阪神1−5ヤクルト(2019年8月25日 神宮)

直近の課題を克服して記録を伸ばした。阪神・近本が初回にブキャナンから中前打。カウント2―2から内角148キロをはじき返して二塁左を鋭いゴロで破った。
これが、球団新人歴代単独3位となるシーズン130安打目だった。

「初回先頭で塁に出ることは大事なので、そこはしっかり仕事ができて良かったです」

20日からの6試合のうち、初回先頭で出塁したのはこの日を含めて2度目。
切り込み隊長としての最初の任務を遂行した。

着々と安打を積み上げていく中で、気がかりなことがあった。
前日24日の第3打席。2ストライクからの真ん中直球に空振り三振を喫するなど、追い込まれてからの直球対応に修正すべき点があった。
「最近ああいうバッティングができていなかったので、できて良かったですね」。今後を見据えた時に、価値のある大きな1本と言えた。

「1打席目で打てたのにその後の打席が…。甘い球がきたら初球から打ちにいこうと思っていましたが、仕留められませんでした」

幸先良いスタートを切れたからこそ、その後の4打席凡退が悔しかった。
3回1死一塁の第2打席は、初球の真ん中ツーシームを打ち損じて右飛。5回の第3打席は9球粘ったが、三ゴロに終わった。
7回は遊飛に倒れ、9回の第5打席は空振り三振。セ・リーグでも歴代9位タイに付けたが、試合後の表情は緩まなかった。

最近5試合で24打数5安打の打率・208と今ひとつ波に乗り切れていない。
一方、同期間で無安打だった試合は21日のDeNA戦のだけで「絶不調」まで落ち込んではいない。
今夜のように、修正を繰り返し、最低限の打撃を続けていれば、いずれ状態は上がってくるだろう。
球団史上1位の高山超えまで、あと「7」。そうなればおのずと、記録更新の時は近づいてくる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190826-00000032-spnannex-base
8/26(月) 5:30配信