タレントの黒柳徹子が母校の東京音楽大学を訪れ、在校生に「人と人」をテーマに特別授業を開催した模様が25日、日本テレビ系毎夏恒例『24時間テレビ42』(24日 後6:30〜翌後8:54)で放送された。
この授業には、助っ人としてメインパーソナリティー・嵐の櫻井翔も登場。また生放送を行っている両国国技館の会場では、黒柳と音大生32人よる「翼をください」の大合唱も実施され、生徒たちと手をつなぎながら高らかな歌声を響かせた。

特別授業では、学生の悩みにアドバイスを送った黒柳。「自分に自信がなくて自分の歌に満足したことがなく、将来も不安。どうしたら自信が持てるか?」という悩みには「誰だって最初は自信がない。
私も成績が悪かったし、できなかった」と回答。黒柳は在学中とにかく歌詞を覚えるのが苦手で、先生に「もう歌わなくていいから黙ってて」と言われた過去があった。

大学は卒業できたものの、就職先も見つからず、悩んでいた頃に見た新聞で俳優募集を見つけ、夢を女優に路線変更し、応募。
見事6000人の応募者の中から合格を果たしたという。音大での挫折が、女優・黒柳徹子の誕生のきっかけとなった。黒柳は「将来の道なんてどうなるかわからない。けど、一生懸命やっているとどうにかなる」と力説した。

「将来舞台やミュージカルをしたいが、母に反対されている」という相談に、櫻井は「僕の親父も、最初のデビューライブから5、6年ライブを見にこなかった。
が、2006年にソロでコンサートをしたときに来てくれた。それまで反対してたってこと」と自身の経験を告白。

それを受け黒柳は「私の両親も30年来なかった」「30年後に見に来てくれて、見終えた後うなずいてくれた」と語ると、櫻井を「僕のエピソードがかすんじゃった!」と驚かせた。
黒柳は「舞台を見て面白かったらお母さんも文句を言うわけがない。成功したら『どうぞ見てください』って言えばいい」と学生にエールを送っていた。

国技館で無事に合唱を終えた黒柳を、櫻井が「素晴らしいステージでした」と讃えると、黒柳は「後輩はしっかりしていて、全部歌詞も覚えていてすごい」と感心。
「大先輩と大好きな仲間と歌えて良い経験になった。いろいろ教わってすごく自信がついた。これからも夢に向かって進んでいきたい」と感想を語る学生に、黒柳は「最初から自信なんて誰もない」と優しく言葉をかけ、夢のコラボは幕を閉じた。

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2019年8月25日 18時52分 オリコン