武豊騎手(50・フリー)は、10月6日に行われるフランスG1凱旋門賞に今年の英国ダービーに出走したブルーム(牡3)に騎乗することが21日、わかった。

 同馬は天才トレーナーとして名高いエイダン・オブライエン厩舎の管理馬。クールモアが馬主として所有し、英国ダービーの結果は4着だったが、2番人気にまで支持されたほどで欧州の3歳馬としてはトップクラスの実績馬。

 デビューからの鞍上は日本でもおなじみのR・ムーアや、調教師の次男D・オブライエンらが騎乗していたが、それが“武豊で凱旋門賞に参戦”となった一番の要因は、このほど同馬をJRA馬主のキーファーズが購入したことから急展開し、日本人騎手への指名となった。キーファーズの松島正昭氏は「私は馬主となってから終始一貫、『夢は武豊騎手で凱旋門賞を獲ること』と、言い続けてきました。その第一歩です」とコメントしている。

 武豊はこの日、栗東トレセンで取材に応じ「きのう正式に決まりました。これほどのビッグオファーを頂き非常に光栄。キーファーズさんに感謝しています。エイダン(オブライエン)の管理馬で凱旋門賞に出走できるなんて普通はありえないことですよね」と語ってから、取材の場の空気を読んで「日本馬を負かす意気込みで騎乗しますよ」と力強く締めくくった。

2019年08月21日 07:27
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