西武は13日のオリックス戦(メットライフ)で両軍合計5死球、3人の退場者を出した乱戦を11―4で制して4連勝としたが、後味の悪い試合に
辻監督の表情も冴えなかった。

 先発・斎藤大の“プレーボール死球”で始まったこの日の乱戦。チーム3つ目の与死球となった4回、2番手・森脇の若月への死球で両軍入り乱れての
乱闘騒動が発生した。

 この騒動で一塁コーチャーズボックスからマウンドへと突進し、森脇の胸を突き飛ばしたオリックスの佐竹学外野守備・走塁コーチ(44)が退場処分に。
同時に警告試合が宣告され、直後の4回裏に森に死球を当てたオリックス・田嶋と9回に5番手でマウンドに上がった西武・平良が退場処分となった。

 試合後、辻監督は「調べたら相当、ウチがぶつけてる。考えてみたら、それだけ力がない、コントロールのないピッチャーが投げている。しょうがないといえば
しょうがないんだけど、それで済まない。じゃあ、そんなピッチャーを投げさすなってなってくるからね。だから4つも当てたことは恥ずかしいよ、プロとして。
本当に申し訳ない。それはそれで考えていかないと」と12球団ワースト、75与死球を記録する投手陣の制球難をザンゲ。その上でこう続けた。

「かといって、明日からの試合でそこ(内角)に投げられなかったら抑えられない。割り切ってそこに投げていくしかない。
(西村監督の言い分は)いくらコントロールが悪いと言ったって、4つはないでしょうということ。それはこっちが悪い。痛い、痛くないという問題じゃない。
実際に当てているわけだから…。インコース狙って当てたわけじゃないピッチャーもいる。(捕手が)外に構えて当てるとか勘弁してよ。本当にそういう
ピッチャー、投げさせられないよ。でも、それを言ったことでビビッて投げられなくなったら、またピッチャーが死んじゃうから…。しっかり話をする」

 乱闘の原因をつくった自軍投手陣の制球難をオリックス側にわびるとともに、こんな状況でも野手陣の大量援護のおかげで4連勝。首位・ソフトバンクに
5ゲーム差の2位だ。逆転優勝に向けて残り37試合、投手陣のマネジメントに頭を痛めることになりそうだ。

東スポWEB
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