“闇営業問題”で吉本興業から契約を解消された「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)が、8日発売の「週刊文春」のインタビューに答えて、「さんまさんについていきます」と明石家さんま(64)のもとで再起を図る考えを明かした。
すでにさんまも受け入れを表明しており、実現は時間の問題だ。
そうした流れで、注目の復帰の場はクリスマス恒例のバラエティー番組「明石家サンタ」(フジテレビ系)が確実視されている。

吉本から7月19日に契約解除された宮迫は翌20日、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮とともに謝罪会見を開き、岡本昭彦社長のパワハラまがいの言動を涙ながらに告白した。
これに対し岡本社長は22日の会見で、宮迫への契約解除の撤回を明言。
さらに後日、その措置を「再度検討せざるを得ない」と発表するなど迷走続きだが、最近は吉本と宮迫の間で話し合いは行われている。

文春によると、宮迫は吉本の藤原寛副社長ら幹部3人との話し合いで、「戻る気はないし、戻れない」と伝えたという。
そのうえで今後は、大崎洋会長、岡本社長と近い「ダウンタウン」松本人志ではなく、さんまを頼っていくという意思を明らかにした。

一方のさんまもラジオ番組「ヤングタウン」(MBSラジオ)などで「フリーになったのでうちの事務所に来てほしい」と宮迫を公然と勧誘。
さんまの個人事務所「オフィス事務所」所属にする構想を明かしている。

当初は「さんま流のジョーク」とも受け止められていたが、「さんまは本気です。かなり昔から宮迫をかわいがっており、今回の騒動でも本気で心配していました。吉本のトップである大崎会長にも話を通しており、吉本もノーとは言えない。近々、正式にオフィス事務所の所属となる見込みです」(お笑い関係者)。

さんまがバックにつくとなれば、「宮迫の本格復帰も近い」と思う人がいてもおかしくないが、話はそう簡単ではない。

涙の謝罪会見で宮迫のイメージが多少回復したとはいえ、特殊詐欺グループの忘年会に出席して100万円もらったこと、さらに当初は「ノーギャラだった」とウソをついていた事実は変わらないからだ。

テレビ番組に復帰すると抗議が殺到して、スポンサーが敬遠する可能性が高い。
そんなことは芸能界で50年近くにわたって活躍してきたさんまは百も承知のはず。

「闇営業問題が起きる前のようなペースで宮迫さんがテレビに出るのは難しいので、舞台や地方営業などで徐々に復活の足がかりをつくっていくというのが、さんまさんの考えです。それが現実的なプランでしょう」(芸能プロ関係者)

だからといって、テレビを無視するわけではない。
できるならばテレビには出したいし、宮迫本人も出たいだろう。
そこでバラエティー復帰番組として、テレビ局関係者の間で“本命”となっているのが、年末恒例の「明石家サンタ」だ。

正式には「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」というタイトルで、さんまとフリーの八木亜希子アナが司会を務める。
視聴者から“寂しい話”を募集して電話で話し、面白ければ合格で賞品をプレゼント、という企画。
1990年に始まり、97年以降は毎年12月24日深夜(25日未明)に放送されている。

「宮迫は出演者ではなく、電話で伝える側。さんまさんに怒られることでミソギともなりますし、さまざまな騒動を、ネタにしやすくもなります。顔が映らない、一般視聴者と同じ扱いでノーギャラなら、『宮迫を出すな!』という抗議が来る可能性もグッと減ります。ということは、番組スポンサーを説得しやすい。宮迫がバラエティー復帰するための条件は整っています」(テレビ局関係者)

宮迫については、ダウンタウンが出演する大みそか恒例の日本テレビ系特番「ガキの使いやあらへんで!」の「笑ってはいけない」シリーズでの復帰が噂されていたが、今回のインタビューで「松本ではなくさんまについていく」と明言したことで、「明石家サンタ」での復帰が現実味を帯びてきたようだ。

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