【吉本興業 分裂危機 】 闇営業問題で吉本興業から処分を受けた芸人のうち、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)を除く11人について、吉本が新設した「経営アドバイザリー委員会」が8月上旬にも初会合を開き、早期復帰に関して話し合うことが27日、分かった。

吉本では復帰プランとして、詐欺防止などを訴える集団コントでの施設慰問などが候補に挙がっている。

 25日に設置された経営アドバイザリー委員会は、今週中にも第1回の会合を開催。レイザーラモンHG(43)やガリットチュウの福島善成(41)ら謹慎中の11人の処分について見解をまとめるとみられる。

 11人を巡っては、亮の相方・田村淳(45)がツイッターで「今回は宮迫さんのうそにはじまり、亮もうそをついたことで、一緒に行った後輩が何も言えない状況が生まれてしまった」と指摘するなど、各方面から早期復帰を後押しする声が上がっていた。

 吉本側はこれらを踏まえ、これまで独自に復帰方法を模索する一方で、芸人が犯罪に手を染めた詐欺グループなどからギャラを得た事実を重く見て、慎重な姿勢を保っていた。そうした中でアドバイザリー委員会が早期復帰が妥当と判断した場合、事態は前に進みそうだ。

 関係者によると、現時点で吉本は「具体的な3つほどのプランを実現へ向け進めている」という。謹慎芸人たちと話し合い、現状は社会貢献や防犯の啓発を主眼にした、大人数による長尺のコントがプランとして挙がっている。別の関係者は「快く受け入れていただけるよう検討を重ね、ボランティアやチャリティーとして全国を慰問できれば」と語る。

 放送作家によると、謹慎芸人の一人は「仕事がなく不安ばかりの中、何ができるのか一生懸命考えている」と感謝を口にし慈善活動にも意欲を見せている。

 詐欺被害者への慰問活動には、宮迫も会見で参加の希望を口にしている。別の関係者は、19日発売の「フライデー」で浮上した、金塊強奪犯からの金銭受領疑惑について潔白が証明されれば「参加へ大きく前進することになる」としている。

 放送局幹部は「宮迫さんが参加に向け、吉本と話し合い、疑惑の解消につながった場合、契約解消のまま保留状態の去就についても進展が見込める」と期待を寄せている。

2019年07月28日 05:30 スポニチ
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