久保のトレーニングに対する姿勢を評価しつつも、「まだ少年だ」と冷静に分析

スペインの名門レアル・マドリードは、現地時間23日(日本時間24日)にインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のアーセナル戦に臨む。
前日会見に出席したジネディーヌ・ジダン監督は、20日のバイエルン戦(1-3)でレアルデビューを飾ったばかりの日本代表MF久保建英について問われると、
「良い選手か悪い選手かはまだ分からない」と冷静な見解を示した。
クラブ公式ツイッターやYouTubeチャンネルが、会見の一部始終を公開している。

20日にICCバイエルン戦に臨んだレアルは、前後半でメンバーを総入れ替えして臨んだが、3失点を喫して新シーズン初の実戦で黒星を喫した。「
背番号26」を背負った久保は、後半スタートから途中出場。キックオフ早々、ハーフウェーライン付近からの縦パスを受けると、
相手2人に囲まれるも巧みなタッチで局面を打開し、すぐさま観客の目を引き付けた。
さらに後半17分には、敵陣中央でボールを受けた久保がスルーパスを送り、ブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールのチャンスを演出。
何度もボールに触るなど上々のデビューを飾った。

一行はヒューストンからアメリカの首都ワシントンD.C.へ移動。23日にICCアーセナル戦を控えるなか、ジダン監督は前日会見に登壇した。
日本のメディアから久保の評価について問われたフランス人指揮官は、“久保フィーバー”はどこ吹く風とばかりに冷静な見解を述べている。

「久保が良い選手か、悪い選手かはまだ分からない。彼は自分の現在地を把握しているし、トレーニングもよくこなしているが、まだ少年だ。
彼は恐れずにプレーするし、プレーするのが好きだ。それは良いことだ。彼は自分の居場所、どんなクラブにいるかをよく分かっている。
ただ、彼自身が言うとおり、ここにいるすべての選手が重要だ。当たり前のことだけどね」

「マドリードに戻ってからはっきりするだろう。今より先のことは分からない」

久保は新シーズン、レアルのフベニールA(U-19)で選手登録され、Bチーム(カスティージャ/3部)が主戦場になると見られている。
日々の練習やバイエルン戦でのハイパフォーマンスにトップチームでのプレーにも期待は高まるが、ジダン監督は「分からない」と明言を避けている。

「我々は新シーズンに向けてトレーニングをしている。現時点で私たちと練習をしているし、試合にも出場した。これから何が起こるかは分からない。
マドリードに戻ってから、はっきりするだろう。今行っている準備より先のことは分からないよ」

プレシーズン中の欧州の選手と、5月までFC東京でリーグ戦を戦い、6月には日本代表の一員としてキリンチャレンジカップとコパ・アメリカ(南米選手権)を戦っていた久保とではコンディションに差がある。
ジダン監督は“Kubo”という存在をしっかりと認識しつつも、戦力としての可能性を冷静に見極めるスタンスを最後まで崩さなかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190723-00205704-soccermzw-socc
7/23(火) 22:30配信