SMAPの元メンバー3人のテレビ出演を巡り、大手芸能事務所のジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけた疑いがあり、
公正取引委員会が独占禁止法違反の恐れがあるとして事務所に注意していたことが明らかになった。

近年、所属事務所との契約を巡ってトラブルになるケースが相次いでおり、公取委は事務所への調査を強化していた。

SMAPの元メンバー、稲垣吾郎さんと草g剛さん、香取慎吾さんの3人は2017年9月、ジャニーズ事務所を退所。
しかし退所後、香取さん出演の情報番組「SmaSTATION‼」、草gさん出演のバラエティー番組「『ぷっ』すま」、
稲垣さん出演のバラエティー番組「ゴロウ・デラックス」が今年3月末までに次々と終了していた。

現在は映画や舞台、ネット番組を軸に活動している。

公取委などによると、数年前には、所属事務所から独立しようとした女優が活動休止状態に追い込まれたうえ、芸名の変更を余儀なくされた。
また、ある芸能事務所が芸能人の移籍への萎縮効果を目的に、離籍した芸能人の悪評を流布し、製作者との契約成立を妨害した事例があったとしている。

コラムニストの中森明夫さんは「急にテレビに出なくなったのは誰が見ても違和感があったはず。
事務所はこのままだんまりを決め込んでいいはずはないし、それではジャニーズ事務所にも芸能界にも未来はない」と話す。
https://mainichi.jp/articles/20190717/k00/00m/040/435000c