ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が、くも膜下出血で緊急搬送されてから約2週間が経過した。これまでにも入退院を繰り返し、85歳だった17年5月には一部で“死亡説”が取り沙汰されたこともあったが、事務所がトップの「入院」を公に発表したのは今回が初めて。異例の発表に踏み切ったのは、治療に専念する社長、また所属タレントへの思いからだった。嵐は社長の病状報告を終えると、自身の展覧会の内覧会に臨んだ。

 ジャニーズ事務所は、異例の社長の病状公表に踏み切った。病名を明かすとともに「決して病院や一般の患者様、近隣の皆様のご迷惑となるような行為はおやめいただきますよう、重ねてお願い申し上げます」と呼び掛ける談話を発表した。

 今回の公表は、臆測を封じるとともに、タレントがいつでも病室を訪れる環境を作る狙いもあった。事務所にはデビュー組、ジャニーズJr.合わせて400人近くが在籍する。自分の“子供”のように手塩にかけて育ててきた所属タレントらの存在は、何よりジャニー社長の力となるはずだ。

 「ジャニー喜多川」という名は一般にも知れ渡るほど有名だが、公の場に姿を見せることはほとんどなかった。顔写真を公開したのは「最も多くのコンサートをプロデュースした」などと3つのギネス世界記録に認定された11年だけ。謎に包まれた存在でありながら、一代でジャニーズ帝国を築き上げた。闘病が長引けば今後に及ぶ影響も計り知れない。これ以上の混乱を招くわけにもいかなかった。

 ジャニー社長は初代ジャニーズからSMAP、嵐ら数々のアイドルを生み出してきた。一方で、通算上演1700回の堂本光一(40)主演「Endless SHOCK」のほか、プロデューサーとして芸能史に残るミュージカルも数々生み出してきた。

 今後、作・演出するジャニーズJr.ユニット「SixTONES」らによる舞台「少年たち」(9月7日開幕・日生劇場)などを控える。明らかになった病状からも、入院が長期に及ぶことは避けられない。当面は、昨年末でタレント業を引退後、ジャニー社長と二人三脚でプロデュース業をこなしてきた「ジャニーズアイランド」の滝沢秀明社長(37)が陣頭指揮を執って、現状を乗り切ることになる。

 ◆星野源、米良美一…復帰した著名人も

 くも膜下出血から復帰した著名人もいる。シンガー・ソングライターで俳優の星野源(38)は12年12月に発症し、2度の手術を経て現在も活躍中。カウンターテナー歌手の米良美一(48)も14年末にくも膜下出血、水頭症と相次ぐ手術を経て15年9月には歌唱復帰している。globeのKEIKO(46)は11年10月に緊急搬送され手術。懸命なリハビリを行っており、不定期にツイッターも更新している

7/2(火) 6:03配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190701-00000244-sph-ent


ジャニー社長が手がける主なシリーズ舞台
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