現地時間6月7日にニカラグア代表との親善試合に臨んだアルゼンチン代表は5-1と大勝を飾った。

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 格下が相手であったとはいえ、来る14日に開幕を迎えるブラジルでのコパ・アメリカに向けて順調な調整ぶりを示したアルゼンチン代表。そのなかにあって圧巻のパフォーマンスを見せつけたのは、やはり「10番」のリオネル・メッシだった。

 最前線の一角で先発出場を飾ったメッシは、37分に敵エリア内でDF4人をかわすドリブルから先制点をゲットすると、直後の38分にはセルヒオ・アグエロのシュートを相手GKが弾いたところを押し込んで2点目を奪った。

 パウロ・ディバラと交代してハーフタイムに退いたものの、大量得点を呼び込む仕事をきっちりとこなしたメッシ。しかし試合後、その大黒柱のとある行動が注目を集めた。アルゼンチン国歌を歌わなかったというのである。

 メッシは以前から、キックオフ直前に催される国歌を歌わないことでいわれのない批判を受けてきた。

 そもそもアルゼンチン国歌は非常に長いため、FIFA管轄の試合では、前奏のみで終わってしまうケースも少なくない。だが、このニカラグア戦のように“フルコーラス”の時でも、メッシはほとんど歌うことがないのだ。ゆえに今回も、SNSなどで一部のファンから、「また代表チームのキャプテンに相応しくない行動をしている」というネガティブな意見が噴出したのだ。

 これを受け、「なぜメッシが国歌を歌わないのか?」というレポートを掲載したアルゼンチンの全国紙『Ole』は、当人の言葉を交えつつ、次のように理由を綴っている。

「ニカラグアとの試合前、彼は集中していた。そして、国歌が流れ終わった直後の彼は数秒間にわたって拍手をしていた。しかし、なぜ、レオはプレー前に国歌を歌わないのか? それに関して本人は少し前に次のように言っていた。『僕は国歌を歌う必要はないと思っている。愛国心は感じているし、歌っても何も変わらないだろう。それが聞くことが僕のやり方なんだ。みんながそれぞれのやり方をすればいい』。それが理由だ」

 そして、同紙はメッシに対する批判を一蹴するかのようにレポートを締めくくっている。

「彼が国歌を知らないというのもあるだろう。だが、何よりも重要なことは、彼がやりたいようにやるということだ。レオはいま、ブラジルで輝くためにピッチでのことに集中し、表現しようとしているのだ」

 1993年のコパ・アメリカ以来となるメジャータイトル奪取を目指しているアルゼンチンにメッシは栄冠をもたらせるのか。31歳となったクラックのプレーに刮目したい。

6/9(日) 7:35配信 サッカーダイジェスト
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