2019年5月25日 6時0分スポーツ報知
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東京湾岸署から送検される田口淳之介容疑者(左)と小嶺麗奈容疑者

 アイドルグループ「KAT―TUN」の元メンバーで歌手の田口淳之介容疑者(33)と、女優の小嶺麗奈容疑者(38)が大麻取締法違反(所持)容疑で関東信越厚生局麻薬取締部(通称・マトリ)に逮捕された事件で、自宅から押収された乾燥大麻はすでに砕かれており、すぐに使用できる状態だったことが24日、分かった。

 捜査関係者によると、大麻はグラインダーと呼ばれる器具で砕かれ、自宅リビングに置かれていた。マトリは逮捕当日の22日午前に家宅捜索。押収した大麻の分量は数グラムで、一度の使用量にすると5〜数十回分に相当するという。巻紙数十枚も見つかっており、2人は当日も大麻を使用しようとしていた可能性がある。

 家にあった大麻は「バッズ」と呼ばれる花穂(かすい)の部分。大麻で使用される箇所は、大きく分けて花と葉に分類される。かつては葉が使用されていたが、バッズは葉より幻覚作用が強く「最近ではトレンド。今や葉は捨てられることが多い」(同関係者)という。

 この日午前、2人は別々の時間に留置施設のある警視庁東京湾岸署から東京地検へと身柄を送検された。約70人の報道陣が見守る中、田口容疑者は午前7時10分頃、黒縁メガネで正面を真っすぐ見据えながら出発。小嶺容疑者は午前9時半頃、前を向きながらもうつろな表情だった。

 2人は調べに対し「大麻は2人のもの」(田口容疑者)、「自分だけのもの」(小嶺容疑者)と食い違う供述をしている。今後は実態の解明とともに、大麻の入手時期や経路など調べを進めていく。