昨季までJ1リーグ2連覇と国内では敵なしの川崎だが、“内弁慶”ぶりは今季も健在。

 サッカーアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ最終節が行われ、日本勢では川崎だけが敗退。アウェーでシドニーFCと対戦して4−0と勝利したが時すでに遅し。2年連続の予選落ちはいただけない。

 連覇のみならず、JリーグMVPを3季連続で輩出。14年連続黒字経営を続け、営業収入は50億円を突破、観客動員も絶好調で『川崎フロンターレ時代』が続く。

 しかし、アウェーではとにかく弱い。今季もACL最終節でようやくアウェー初勝利。鬼木達監督(45)は「自分たちがやれることは全てやってくれた。最終戦にはなったが、アウェーで勝ち点3を取れたことは来年以降につなげられると思う。この1勝を大きなものに変えていきたい」と前向きに話した。

 しかし、川崎の今季最大の目標はACL優勝だったはず。昨季はアウェーで1勝もできず、今季も2試合終了間際の失点で敗れた。それが最後まで尾をひいた形だ。

 昨季はリーグ史上2番目の早さで、5クラブ目となるリーグ連覇を達成している川崎は、優勝賞金だけで総額22億円を獲得。『大物助っ人は獲得しない』というのがクラブ方針だが、あえて2012年ロンドン五輪得点王、元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン(29)を獲得した。

 川崎にしてみれば“超大型補強”といっていい。主力扱いを受けないレアンドロ・ダミアンは「試合に出られるか、どうかは監督が決めること」と優等生発言を続けている。この試合でも先発して後半14分に、敵陣でディフェンスラインのパス回しを自分でカットしドリブルで独走。そのままGKと1対1に持ち込み、右足でダメ押し弾を決めて4戦連続ゴールとなった。

 そんなレアンドロ・ダミアンが今夏川崎から移籍する可能性が浮上。川崎との契約期間は今年2月2日から20年1月1日までの1年間。保有権を持っているのはブラジルリーグの名門サントスで、川崎には移籍金ゼロでやってきている。優良助っ人までいなくなったら、悲願のACL制覇はさらに遠のく。

2019.5.22
https://www.zakzak.co.jp/smp/spo/news/190522/spo1905220013-s1.html

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