◆ 広島原爆の被爆者を描いたハリウッド映画、主演に白人女優を起用→ 海外で批判の嵐に

広島市平和記念公園にある『原爆の子の像』のモデルとなった、佐々木禎子(サダコ)。
彼女の半生がハリウッドで映画化されることになったのですが、主演に女優のエヴァン・レイチェル・ウッドが抜擢。
サダコ、そして広島の物語でありながら、白人が主演をつとめる人種差別作品(ホワイトウォッシング)だとして、大きな反発が出ています。

映画『One Thousand Paper Cranes』のキャスティングが問題視されています。
本作では、絵本を通じてサダコを世界に紹介したアメリカ人作家エレノア・コアを主演女優エヴァン・レイチェル・ウッドが演じることに。
しかし「白人女優が有色人種の物語に出てくる必要はない」「白人が活躍する人種差別作品(ホワイトウォッシング)だ」とする声が出ています。

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ツイッターより

史実:広島への原爆投下で日本人14万人以上が死亡

ハリウッド:そうだ、広島原爆を生き延びた女の子を取材する白人女性の話を中心とした映画を作ろう

良い物語を伝えるのにいつも白人が必要だって?

被爆三世の自分は怒り狂っている。
サダコの物語、そして千羽鶴の話は恐れ多いものよ。

私たちの歴史を改変し、ねじ曲げ、黙らせることは、私たちが持つ共通の歴史感覚を消し去ってしまうわ。
ハリウッドはくたばって!言葉も出ないわ!
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本作のメガホンを握るリチャード・レイモンド監督は批判を受け、このように反論しています。

「サダコや他の被爆者の物語を忠実に伝え、彼らに最大の敬意を払うため、原作小説『千羽鶴』のイシイ・タカユキ氏と綿密な協力関係のもと映画化に取り組んでいます。
本作はサダコの視点で語られる作品であり、(寺島しのぶを含む)日本人キャストもおり、日本で撮影されます。
これとは別に、サダコの千羽鶴が世界中に広まるキッカケを作ったアメリカ人絵本作家エレノア・コアの物語も伝えています。
サダコの遺族、広島平和記念資料館、広島フィルム・コミッションからは制作にあたり支援を頂いています」

写真:http://livedoor.blogimg.jp/yurukuyaru/imgs/b/6/b61419bb.jpg

ユルクヤル、外国人から見た世界 2019年05月08日
http://yurukuyaru.com/archives/79790328.html