五輪連覇を成し遂げた平昌から、わずか1年。今年3月の世界選手権で、羽生結弦(24)は絶対王者から転落した。その原因について、日本スケート連盟の関係者は「いつも羽生に寄り添っていたあの人が、ぱったり姿を見せなくなっているのです」と、心当たりを打ち明ける。

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「あの人」とは、15年にわたって羽生を見守ってきた整体師・菊地晃氏(63)を指す。宮城県・仙台市内で「寺岡接骨院きくち」を営む一方、「チーム羽生」のメンバーとしてリンクサイドにも立ってきた人物だ。

「オカルト方面にも詳しい。独自に開発した『奥義』のようなものがあり、身体の一部を軽く押して瞑想することで、そのバランスを整えていく。スケート連盟のメンバーだけでなく、羽生ファンの間でも有名で、“チャクラの仙人”などと呼ばれていました」

 羽生が首にさげるペンダントも、菊地氏からの贈り物だ。〈タイの寺院で思い浮かんだデザイン〉と、菊地氏自身が『女性自身』2019年3月26日号でスピリチュアルな体験を語っている。

 それほどまでに羽生と深い関係を築いてきた菊地氏が、なぜ姿を消したのか。

「菊地さんは、光文社から『羽生結弦 心と体の整え方〜強く美しく鍛える20のヒント』というタイトルで、“菊地流体幹ストレッチ”や“ユヅ流瞑想法”を紹介する本を出版する予定でした。その出版のことで羽生ママと揉めてしまったようなんです」(スポーツ紙記者)

 もっとも、光文社ノンフィクション編集部の担当者はトラブルを否定。昨年12月中旬に予定されていた出版がストップとなった事情を「編集作業上の理由」と説明するが……。

 では、菊地氏本人はどう答えるか。出版中止の理由について質すと、

「うーん、わかんない。そっち系は、まったく僕、興味ないんですよ」

 チーム羽生については、“平昌(五輪)終わった後の4月くらい”に辞めたと語る。

「トレーナーは、結弦をチャンピオンにするために、1分1秒を正確にコントロールしなければいけない。その時間のズレを、僕がコントロールできなくなった。年齢的な衰えですよ」

 一方、菊地氏の話には“チームを離れるにあたって、羽生と一度も言葉を交わさなかった”といった不可解な点も。4月24日発売の週刊新潮で菊地氏追放の舞台裏を詳しく報じる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190423-00560691-shincho-spo